バンカメ、個人ウォレット保有量の増加がBTC上昇を後押しと分析
バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のアナリストが最近記したメモによると、投資家による暗号資産(仮想通貨)の個人ウォレットへの移動が増加しており、市場観測筋はこれがビットコイン(BTC)「売り圧力」低下を意味すると解釈している。
ブルームバーグが入手したメモの中でバンカメのストラテジストであるアルケシュ・シャー氏とアンドリュー・モス氏が記したところによると、4月4日までの1週間に、23年で2番目に大規模な暗号資産取引所からのビットコインの純流出が確認され、3億6800万ドル相当のビットコインが個人ウォレットに移された。
この2名のアナリストはさらに、「投資家は、トークンを保有しようとする際に取引所ウォレットから個人ウォレットにそれらを移すため、これは売り圧力減少の可能性を示唆している」と述べた。
両氏はメモの中で、米国による暗号資産取引所の規制上の取り締まりに端を発する懸念が、この流出の主要因ではないかとしている。
●今後の経済データによる影響
オープンソースの貸借プロトコルである0VIXの創業者、ギャリー・クルグリャコフ氏は、トレーダはビットコインの上抜けを裏付ける大きなシグナルを待っているとコメントした。
今週米国で公表される予定の経済データ、特に12日発表の消費者物価指数が、そのシグナルとなる可能性がある、と同氏は述べた。
ブルームバーグ・ニュースの最新の調査では、3月の予想の中央値は前年同期比で5.1%上昇となっている。一部の暗号資産市場観測筋は、米国の消費者心理の弱まりを示す数字に、ビットコインはポジティブに反応する可能性があると考えている。
クルグリャコフ氏によると、ビットコインは「5.2%以下、あるいは5.2%前後であれば、強気継続となる可能性があり、5.3%以上なら若干の衝撃となって現在の値動きが弱まる可能性が高い」という。
ビットコインは今週、22年6月以来初めて1BTC=3万ドルを超え、22年12月31日から80%超上昇した。
22年末のFTX破綻を受けた米規制当局による厳しい姿勢にも関わらず、ビットコインは他の複数の暗号資産と共に23年初頭から上昇している。
多くの市場アナリストが、3万ドルの突破で、22年5月下旬に記録した約3万2500ドルを短期的に試す可能性が出てくると考えている。これは、現在のビットコイン価格からさらに10%の上昇となる。
データ分析プラットフォームのビヨンド・トレーダーでマネージング・パートナーを務めるネイサン・バチェラー氏は、「ビットコインは悪いニュースに反応しなくなった。これは強い買い手市場の兆候だ」とコメントした。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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