米下院議員らの間でステーブルコイン規制論争が再燃、党派対立露わに

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 米国の下院議員らは、新たな共和党のリーダーシップの下でステーブルコイン規制を再度検討しているが、両陣営の党派的な違いや対立によって、この事項に関する新法の成立は遅れるかもしれない。

 ステーブルコインは民主党と共和党がこれまでに一定の合意点を見出した数少ない分野の1つだが、最近のブルームバーグの報道では、党派間の敵対的姿勢は迅速な合意形成の可能性という面で「悪い兆候」だとされた。

 共和党と民主党が下院金融サービス委員会の小委員会で、「決済におけるステーブルコインの役割と法整備の必要性の理解」と題するこの件に関する公聴会を開いた19日に、この対立が再び明るみに出た。

 この公聴会において、同委員会で委員長を務める共和党議員のパトリック・マクヘンリー氏は、4月に公開した草案(恐らくは同氏と民主党トップのマキシン・ウォーターズ氏との交渉を経たもの)を、この件に関する連邦の枠組みの基礎とすべきだと語った。

 しかし、マキシン・ウォーターズ氏は、自身とマクヘンリー氏は交渉を終えておらず、この草案は無視すべきだと述べた。

 ブルームバーグによると、「残念ながら、間に多くの物事が生じてしまった。ゼロから始めることになると思う」と同氏は述べた。

 同氏は、共和党が独自の法案を起草する意向を示していると付け加え、その場合民主党も同じことをするだろうと述べた。

 そうなった場合、両陣営間の交渉は最初からやり直しになる可能性があるという。

●USDコイン(USDC)発行者がステーブルコイン賛成論を主張

 ステーブルコインに焦点を当てた19日の公聴会に出席した証人の1人が、USDコインを発行するサークルのCSO(最高戦略責任者)兼グローバル・ポリシー責任者であるダンテ・デスパルテ氏だ。

 デスパルテ氏はこの公聴会で、対外支援や災害救援などの用途において、現金よりもドル建てステーブルコインのほうが遥かに優れている理由を主張するなどした。

 デスパルテ氏は公聴会に先立ち、両党の議員の前でサークルを代表することを楽しみにしていると述べ、金融市場に関する米大統領作業部会の助言を受けた包括的なステーブルコイン法案が、この公聴会で初めて共有されると指摘していた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/house-lawmakers-rekindle-stablecoin-regulation-debate-revealing-partisan-rifts.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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