ECB、デジタル・ユーロは「最大限のプライバシー」を提供
欧州の新たなCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)は、現金ほどのプライバシーを持つことはないがプライバシーを念頭に設計される、とECB(欧州中央銀行)関係者が述べた。
ECBのファビオ・パネッタ専務理事は24日、欧州議会の経済金融委員会で、ユーロのCBDCは現金を「補完」し、現金決済の優れた特徴を模倣すると語った。
それでも、そうしたCBDCが現金と同等のプライバシーをもたらす可能性は低い、と同氏は認めた。
「私たちは、人々が評価し市民が好む現金の特徴、すなわち最大限のプライバシーを再現するよう努めるつもりだ」とパネッタ氏は述べた。
同氏は、これはEU(欧州連合)におけるCBDCが、一定の小規模な取引が匿名で行われる可能性を含む「最大限のプライバシー」を念頭に設計されることを意味するとした。
同氏は次のように述べた。
「まだ技術が成熟はしていないが、限られた金額の決済について完全に匿名な決済を利用可能にし得る、オフライン決済の可能性を研究している」
しかし、パネッタ氏は、準プライベートなデジタル・ユーロの導入について真剣に話したものの、ECBがユーロ圏から現金を一掃する計画を立てているわけではないとした。
「私たちは市民からいかなる選択肢も奪わない。市民が現在決済に利用できる選択肢は将来も利用でき、それに新たな選択肢が加わる」と同氏は議員らに語り、最後に次のように付け加えた。
「主権通貨は物理的な形態だけでなく、デジタルにもなるだろう」
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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