ETHの「Merge」前の総エネルギー消費量はスイスの年間消費量と同等=ケンブリッジ大学の調査

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 CCAF(ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センター)が行った調査によって、イーサリアム(ETH)ネットワークがその存続期間全体でスイスと同等のエネルギーを使用していたことが明らかになった。

 CCAFによると、15年から22年9月のマージ(同ネットワークの合意形成メカニズムのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行)までにイーサリアム・ネットワークが消費したエネルギーは、計58.26TWh(テラワットアワー)に達した。

 これに対し、同じ期間のスイスの年間消費電力は54.88TWhだった。

 CCAFによると、同じ期間にビットコイン(BTC)が消費したエネルギーは143.9TWhだったという。

 この調査結果は、CCAFの研究者であるアレクサンダー・ノイミュラー氏がブログで公表したものだ。

 ノイミュラー氏によると、PoSへの切り替えによるイーサリアムの消費エネルギー減少は「驚異的」だったという。

 この消費エネルギーの明白な違いは、マージの「中核的目的」の1つが達成されたことを明確に示している、とノイミュラー氏は記した。

 イーサリアム財団は以前、PoSへの移行によってエネルギーが99.9%削減されると主張していたが、これはCCAFの調査結果と一致している、と同氏は付け加えた。

 CCAFは、イーサリアム・ネットワークをラズベリーに、ビットコインをマレーシアの超高層ビルであるムルデカ118に例えるイラストを用いて、この調査結果をツイッター上でも共有した。

 CCAFは、ビットコイン・ネットワークの消費エネルギーの推定や、ビットコイン・マイニングの実施場所に関するデータの提供で知られている。

 同センターは以前、米国が中国に取って代わって世界のビットコイン・マイニングの中心地となっており、全世界のビットコインのハッシュレートの約38%を占めていることを明らかにした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/cambridge-study-reveals-ethereums-lifetime-energy-use-before-merge-par-with-switzerlands-annual-consumption.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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