ユーチューブがハッキングされたチャンネルの復旧を支援、XRP詐欺を防ぐ
ユーチューブが、ハッキングされた人気ユーチューブ・チャンネルのディドユーノウゲーミングにおいて、XRP(XRP)暗号資産(仮想通貨)詐欺が宣伝されることを防ぐために介入した。
ディドユーノウゲーミングの運営は4月29日にツイッター上で、グーグル・アカウントがハッキングされ、登録者数240万人のユーチューブ・チャンネルへのアクセスを失ったと警告した。
ユーチューブは迅速に動き、このユーチューバーに対し、アカウントへのアクセス復旧を支援するために一定の情報を求めた。
ユーチューブの公式ツイッター・アカウントはディドユーノウゲーミングに対し、「あなたからいくつかの簡単な情報を得る必要がある。そうすればアカウントへのアクセス復旧を支援する専門チームに接続できる」と述べた。
ディドユーノウゲーミングのチャンネルはハッカーからアクセスを受け、ハッカーはプロフィール画像をXRPのロゴに変更し、同トークンに関連した詐欺を宣伝しようとした。
こうしたハッキング被害を受けているクリエイターの数は近年増加しており、リーナス・テック・ティップスなどの大規模なチャンネルも同様の問題を報告している。
投資家を欺く著名人のなりすまし動画を作成するAI(人工知能)ツールによって生み出されたディープフェイクの増加で、こうしたハッキングによるリスクは最近さらに高まっている。
例えば、中国のハイテク大手テンセントは最近、1000人民元(145ドル)で誰でも他人に成りすますことができるディープフェイク・ツールを立ち上げた。
暗号資産投資家は、ウェブ3、ブロックチェーン、暗号資産について学ぶためにユーチューブを頻繁に利用している。同プラットフォームには、投資家や愛好家がこれらのトピックに関する上質な情報にアクセスできる多数のチャンネルやリソースが存在する。
●暗号資産ハッキング・詐欺で4月に1億ドル超が失われる
暗号資産詐欺やハッキング、攻撃によって無防備な投資家やプロジェクトから4月だけで1億300万ドル超の資産が奪われる中、人気ユーチューブ・チャンネルをハッキングし暗号資産詐欺を宣伝しようとする今回の事件が生じた。
暗号資産セキュリティ・監査会社サーテイックのレポートによると、4月の特筆すべきハッキング被害は、MEV取引ボットへの攻撃による2540万ドルの損失、取引所ビットゥルーのホットウォレットへの攻撃による2200万ドルの盗難、そして韓国の取引所GDACへのハッキングによる1300万ドルの損失などだ。
さらに、4月には暗号資産及びDeFi(分散型金融)への攻撃で約7450万ドルが失われた。これは23年が始まってからの4カ月間で被害を受けた計1億4500万ドルの半分を占める。
ヤーン・ファイナンスなどへのフラッシュローン攻撃でも約2000万ドルが失われた。この被害は、ハッカーが4月13日に古いスマート・コントラクトを攻撃した後に生じた。
サーティックは、4月に出口詐欺で失われた資産は計940万ドルに達し、270万ドルが失われたマーリンDEXが最大の出口詐欺だったと報告した。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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