ロシアＰ２Ｐ暗号資産市場は「１日に２億９６００万ドル相当」―銀行を脅かす可能性

2023/06/07 11:40 cryptonews

　販売会社は１日に「２億９６００万ドル」相当の取引にアクセスすることができると主張する報道があり、ロシアのＰ２Ｐ（ピアツーピア）暗号資産（仮想通貨）市場は急速に成長している。

　ＲＢによれば、ロシアの大手銀行ズベルバンクが開催したブロックチェーン会議で暗号資産セキュリティプラットフォームＳｃｈａｒｄがこの主張をした。

　ロシアでは何年もの政治的議論があった後も、暗号資産はいまだほぼ完全に規制されていないままだ。

　他国の多くは暗号資産交換所に対して営業許可システムを取っている。

　そして、これがロシア最大級の暗号資産交換所の多くが規制されている環境を求めて海外に移転することにつながっている。

　しかし、小規模交換所とＯＴＣ取引にとっては、これが明らかに市場での場所を切り開いている。

　「暗号資産を売却し、法定通貨を求める」ロシア人にとって、日々の平均値「２億９６００万ドル」が利用可能だとＳｃｈａｒｄは主張した。

　一般的に、販売会社は「大手銀行にある口座」に法定通貨を送金している。

　そして、一般的に、買い手はトークンの支払いに主要商業銀行が発行したデビットカードやクレジットカードを利用している。

　買い手と販売会社のほとんどは「規制されていないオンライン交換所」であると同社は認めた。

・なぜロシアの暗号資産Ｐ２Ｐ市場が成長しているのか？

　このような取引は「ユーザーと銀行両方にリスクを生み出す」とＳｃｈａｒｄは付け加えた。

　「未登録の交換所」は取引のために銀行口座を利用し、これは最終的に銀行の評判に傷をつける、と同セキュリティプラットフォームは警告した。

　同社のディレクターであるフョードル・イワノフ氏は以下のように話した。

　「『Ｐ２Ｐ市場は』ユーザーと銀行両方にリスクを生み出す」

　「暗号資産交換所サービスのほとんど」は完全に「登録することなく」運営していると同社は付け加えた。

　また、「組織的で法的な形態」に欠如していると同社は話した。

　これがロシアの暗号資産取引部門でさらなるセキュリティの必要性に拍車をかけているとイワノフ氏は主張した。

　個人暗号資産トレーダーとロシアの暗号資産企業はともに新たな規制システムから利益を得るということだ、と同氏は結論付けた。

　ロシア議員は暗号資産産業採掘や海外取引でのトークンの利用を２３年内に合法化することを望んでいると主張した。

　しかし、この種の以前の公約は障害にぶつかった。

　これは主に同業界支持の財務省と断固として暗号資産に懐疑的な中央銀行が関与する長期にわたる行き詰まりによって引き起こされている。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

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