CFTC委員長、同委員会が「緩やかな規制当局」との主張は「真実ではない」と

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 CFTC(米商品先物取引委員会)のロスティン・ベナム委員長が、様々な出来事があった1週間を経て、また議員らが同業界を規制する法案を考える中、同委員会は暗号資産(仮想通貨)に対し「緩やかな規制当局」だという主張に反論した。

 ベナム氏は6日、下院農業委員会の公聴会において、CFTCが暗号資産業界の規制についてより緩やかであるとみなされているという意見について質問を受けた。

 CFTCは、暗号資産支持者らの間で好まれている規制当局のようだ。

 ベナム氏は、それを誉め言葉とは受け取っていないと述べ、CFTCは原則主義の規制当局、つまり詳細な規範的規則から離れ、一般的な原則に依拠すると語った。

 「批評家は常にいるが、『原則主義の規制当局だから緩やかな規制当局だ』と批評家が言うのは安易だと思う。これは真実とは程遠い」とベナム氏は述べた。

●今後のスケジュール

 議員らはベナム氏に対し、2日に公開された討議草案についても質問した。この討議草案では、デジタル資産がどのような時に証券とみなされ、SEC(米証券取引委員会)の規制対象となるのかについて明確性を求めるとともに、デジタル資産の取り扱い方やSECやCFTCへの仲介業者の登録方法に関するプロセスの構築を求めている。

 デービッド・スコット議員(民主党、ジョージア州)はベナム氏に対し、SECとCFTCの間で暗号資産に関する新たな規則を導入するために必要な時間を見積もるよう求めた。

 追加資金があれば少なくとも1,2年だが、追加資金が無ければ3,4年近くかかるとベナム氏は述べた。

 ベナム氏はまた、13種類の暗号資産を証券として名指ししたSECによる6日のコインベースへの訴訟と、これらの暗号資産が証券として適切に分類されているかについて尋ねられた。

 ベナム氏は、進行中の訴訟であるため、回答は差し控えると述べた。

 「それが私たちがここにいる理由だ、とだけ言っておく。混乱が生じている。不透明性があり、多くの訴訟が進行中であり、将来的にこれらの争いの一部を解消できればと考えている」とベナム氏は述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/us-cftc-chair-pushes-back-light-touch-regulation-views-gives-timeline-for-potential-new-rules.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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