暗号資産取引所バイビット、UAEの大学で約3800万円の奨学金基金を発表

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 米国の規制環境が厳しくなるにつれ、暗号資産(仮想通貨)取引所はより良いビジネス環境を求めて拡大し続けている。UAE(アラブ首長国連邦)はその魅力的な国の1つとして注目されている。世界で最も人気のある取引所の1つであるバイビットは、UAEの可能性に目をつけ、競争力を高めるためにすでにこの地域に進出し始めている。

●バイビットがUAEの大学と協力、同地域での暗号資産普及を促進

 バイビットは最新のブログ投稿で、AUS(シャールジャアメリカン大学)との提携を発表した。この2者の提携は、UAEでの暗号資産普及を加速させるという共通ビジョンの一部である。6日、UAEのシャールジャでMOU(基本合意書)が署名された。

 バイビットはすでに、コンピュータ科学およびコンピュータ工学の学生を対象とした「バイビット奨学基金」に100万UAEディルハム(約3800万円)を投じている。声明文には次のようにある。

 「20人の学生を支援し、彼らのフィンテック・ブロックチェーン分野で学業と研究のキャリアを加速させる」

 さらに、バイビットはUAEのブロックチェーンコミュニティのハッカソンも後援しているが、この取り組みに追加で10万ディルハムを出資したと表明。「第1回AUS・バイビット・インターカレッジ・ハッカソンが23年-24年度にAUS工学部で開催される」という。

 AUSの理事長であるスーザン・マム博士は、同大学が卓越した教育の中心であるという評判は、産学間のギャップの橋渡しを可能にする強力な産業界のつながりに起因するとし、次のように続けた。

 「バイビットとの提携により、当校の学生は、バイビットの奨学金設立を通じて、暗号資産およびブロックチェーン業界におけるあらゆる新しいことに対応するための技術的知識を身に着け、スキルを高め、教育に役立てることができる」

 この奨学金基金は、今秋から実施される予定だ。

●ドバイとUAE、暗号資産とイノベーションの中心地となる

 この地域とその指導者は、貿易分野での暗号資産の重要性と暗号資産とブロックチェーン業界の発展を認識している。ドバイだけで772社以上の暗号資産企業があることは注目に値し、これはUAEがデジタル資産分野におけるイノベーションのハブとしての地位を形成し、確立するというコミットメントの一部である。これに伴い、同国においてブロックチェーン人材の需要が高まることが予想されている。

 バイナンスCEO(最高経営責任者)チャンポン・ジャオ(CZ)氏は最近、ツイッタースペースのAMAセッションで、ドバイが暗号資産業界の救済者としての役割を担っていると主張し、取引量で世界最大の暗号資産取引所であるバイナンスのドバイでの存在感について言及した。同氏は特に、ドバイのビジネスフレンドリーな環境を称賛し、次のように述べた。

 「ドバイはすでに重要な暗号資産イノベーションのハブとなっており、複数の業界が関連するイベントが日々開催されている」

 CZ氏によると、ドバイにおけるバイナンスの存在感と成長は、地域経済の活況を実現したこの国の国際的な存在感とこの地域のビジネスフレンドリーな慣習に貢献しているという。特に、バイナンスは約1年半の間にドバイで700人以上の社員を雇用しており、この国が急速な成長を遂げていることを示している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-exchange-bybit-announces-aed-1-million-scholarship-fund-at-uae-university.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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