仏ハンバーガーチェーンがベルギーで暗号資産決済に対応

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 フランスのファストフードチェーンであるブラック&ホワイトバーガーのベルギー部門が、国内の全店舗で暗号資産(仮想通貨)決済に対応すると発表した。

 メディアL'EchoとL'Avenirによると、同チェーンは暗号資産で支払う顧客のみに提供される「お楽しみバーガー」も作成したという。

 同チェーンは、この取引にあたりフランスの暗号資産アプリ開発企業Lyziと提携。ベルギー全12店舗での暗号資産決済導入を予定している。

 同チェーンのフランチャイズ責任者であるマンスール・ナスル氏は、次のように述べた。

 「ブラック&ホワイトは、時代とともに動く現代的なブランドだ。暗号資産コミュニティは成長している。われわれは暗号資産で支払いたいという顧客の需要の高まりに応えたいと考えている」

 顧客は飲食物の支払いに70種類のトークンを使用できるようになる。

 同社によると、ブラック&ホワイトは顧客に暗号資産で支払う機会を提供する国内「初のチェーン」になるという。

 この提携により、Lyziは国際市場に初めて進出することになる。

 ナスル氏は、自身が暗号資産支持者でコインを保有しており、「数年前から」暗号資産決済の導入を検討していたと説明している。

 ブラック&ホワイトは、Ibra TVとして知られるフランス在住のユーチューブスター、Ibrahim Testchoev氏が共同で設立した。

 同チェーンは、Ibra TVと暗号資産をテーマとしたコラボレーションを近々行うと宣言している。

●ハンバーガーチェーンのベルギー部門が暗号資産決済に対応:マーケティング上の演出か、あるいは時代か?

 ナスル氏は、ベルギーでは暗号資産決済が「すぐに会社の収益の2%から3%を占めるようになる」と推定している。

 ブラック&ホワイトのブリュッセル支店長であるジェリー・アゴンダノ氏は、同チェーンが暗号資産決済を導入した動機について、「話題作りのため」という側面もあると認めている。

 L'Avenirが取材した専門家らの反応はあまり良くなく、懐疑的な見方を示している。

 ルイス・ラルー氏という「研究者」は、次のように語った。

 「暗号資産は若い年齢層の間で人気がある。ソーシャルネットワークでは、インフルエンサーが一攫千金を狙う方法として暗号資産を称賛し、投資のアドバイスをしている。このバーガーチェーンはその波に乗ろうとしている」

 ヨーテボリ大学の専門家は、この動きが「マーケティング計画の一部」であることは「間違いない」と述べている。

 23年初め、フランスの薬局が暗号資産決済に対応し、国内で話題となった。

 また、パリのバーガーキングの店舗も、23年に暗号資産決済を受け入れるモバイル充電端末を設置した。

 ブラジルでも最近、暗号資産決済が増加していると報じられている。

 同国の複数のカード発行会社は、顧客がトークンを使って支払い、加盟店が法定通貨で受け取ることができるソリューションをローンチした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/belgium-burger-chain-accept-crypto-pay-adoption-rise.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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