バイナンスラボとコインファンドが「ニュートロン」の資金調達を主導
バイナンスラボとコインファンドは、コスモスエコシステム内のインターチェーンセキュリティに焦点を当てたクロスチェーンスマートコントラクトプラットフォームである「ニュートロン」の1000万ドルの資金調達ラウンドを共同で主導した。
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの投資部門であるバイナンスラボがこの資金調達ラウンドを主導したと、バイナンスは21日のブログ投稿で発表した。
暗号資産投資企業コインファンドが資金調達を共同で主導。デルファイ・ベンチャーズ、ロングハッシュ、ノマドも同投資ラウンドに参加した。
この資金調達は、ニュートロンのブロックチェーンソフトウェアの発展と成長を可能にし、そのエコシステムの成長を促進するとバイナンスは説明している。
さらに、「革新的かつ安全で使いやすいDApp(分散型アプリ)の開発を目指す、より幅広い開発者やプロジェクトのコミュニティを引き付ける環境」を作ることが目的であるとした。
「ニュートロンのエンジニアリング能力と技術スタックは、コスモスハブ上で幅広い開発者グループが使用できる、必要不可欠なインフラストラクチャーのための革新的なソリューションを提供する」とバイナンスの最高事業責任者のイーボー・リング氏は声明で述べた。
21年5月に設立されたニュートロンは、コスモスエコシステムのインターチェーンセキュリティ機能であるRS(レプリケーティッドセキュリティ)を利用したクロスチェーンスマートコントラクトプラットフォームである。
RSにより、いわゆる「コンシューマーチェーン」はコスモスエコシステムの中心的かつ最も古いチェーンである「コスモスハブ」のバリデータを利用し、費用対効果の高い方法で安全なアプリケーションを実行する能力を得ることができる。
ニュートロンはコスモスネットワークを構成する51のブロックチェーン間で相互運用が可能であり、開発者は異なるチェーン間で簡単にDAppを作成し、リンクさせることができる。
ニュートロンの創設者貢献者であるアヴリル・デュテイル氏は、「ニュートロンはコスモスのスマートコントラクト開発者が直面する3つの主な課題である、セキュリティの欠如、信頼できる中立性の欠如、クロスチェーンインフラへのアクセスの欠如を解決するために開発された」とコメント。
「RSは、ニュートロンが最初の2つの課題を解決できるようにし、ニュートロンのクロスチェーンインフラストラクチャーはスマートコントラクトがIBC(ブロックチェーン間通信)上でクロスチェーン機能を簡単に実現できるようにする」と述べた。
●AIが脚光を浴びる中、暗号資産VCの資金調達は依然難しく
AI(人口知能)は、特にオープンAIのチャットGPTのローンチが成功したことで23年の流行語となった。
これは世界のVC(ベンチャーキャピタル)企業の注目を集め、投資家はこの流行りの市場に参入しようと、AIスタートアップに数百億ドルを注ぎ込んでいる。
23年第1四半期、この業界は約180億ドルの資金を調達したが、その一部は暗号資産企業の犠牲の上に成り立っている。
ミステンラボ創設者のエヴァン・チェン氏はFokast Newsの「Word on the Block」のインタビューで、AIスタートアップはVCの資金の暗号資産関連シェアを受けていると語った。
チェン氏は、アーリーステージの暗号資産企業は、最近の市場暴落により評価額が低くなっているものの、まだ資金を調達することができると説明。
しかし、レイターステージのスタートアップによる資金調達は難しくなっており、例外的な企業だけが支援を受けることができているという。
「しかし、シリーズAやシリーズBのレイターステージになると、成長資金を調達するのは難しくなる。例外的なスタートアップだけが資金を得ることができる。今、活況を呈するジェネレーティブAI(生成AI)市場にいない限り、どのスタートアップにとっても資金調達はかなり難しくなっている」とチャン氏は述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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