暗号資産の回復で、プロシェアーズのBTC先物ETFが10億ドル突破

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 ブラックロックが意外にも現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)を申請したことに起因する最近の暗号資産(仮想通貨)市場の回復で、プロシェアーズのビットコイン先物ETFへの資金流入が大幅に増加した。

 ETFドットコムによると、ティッカーコードBITOで取引されているこのプロシェアーズのファンドには、6月29日に1490万ドル、7月3日に1190万ドルの資金が流入し、AuM(運用資産額)は10億4000万ドルとなった。

 ブラックロックのETF申請が提出された日の同ファンドのAuMは8億2200万ドルだった。

 21年10月に市場投入されたBITOは、規制下にあるCME取引所で取引されるビットコイン先物契約を原資産として、ビットコインへのエクスポージャーを提供している。

 多くの発行者が現在、最初の現物ビットコインETF立ち上げを競っているが、そうした商品の承認は、ビットコインやその基礎となる市場構造の適法性を高めることになる。

 SEC(米証券取引委員会)はこれまで、不透明で未規制の暗号資産取引では価格が容易に操作される可能性があるとの懸念から、現物ビットコインETFを却下してきた。

●暗号資産投資ファンドへの週間流入額が好調

 暗号資産調査・投資会社コインシェアーズの最新のレポートで強調された通り、現物ビットコインETF立ち上げの可能性に関する盛り上がりは、暗号資産投資ファンド分野にも利益をもたらしている。

 暗号資産を裏付けとする投資ファンドは、2週連続で週間流入額が好調となり、先週だけでも純額で1億2500万ドルがこの業界に流入した。

 コインシェアーズによると、これにより、過去2週間におけるこの種の商品への流入総額は3億3400万ドルとなった。

 プロシェアーズのビットコイン先物ファンドへの関心の増大と、暗号資産ファンド市場全体への継続した資金流入は、投資家の間での新たな盛り上がりを示している。

 現物ビットコインETFの可能性と市場心理の改善が相まって、暗号資産分野への新たな信頼が生じ、今や伝統的な考えのETF投資家でさえ、SECが最終的にこうした商品を承認する可能性があると考えているようだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-comeback-boosts-proshares-bitcoin-futures-etf-above-1-billion.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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