ボイジャー・デジタル、出金再開後の純流出額が2億5000万ドルに
破綻した暗号資産(仮想通貨)レンディング会社のボイジャー・デジタルが連邦破産法第11章を申請し出金を停止してから1年が経った6月23日に出金を再開して以来、2億5000万ドル超が純流出している。
デューン・アナリティクスのデータによると、同プラットフォームは現在1億7600万ドル相当の暗号資産を保有している。
ボイジャー・デジタルのクリーン・アセット比率は、ネイティブ・トークンのボイジャー・トークン(VGX)を除くと96.15%だ。
同プラットフォームは、2287.4ビットコイン(BTC)、2万7363.7イーサリアム(ETH)、1855万8340USDコイン(USDC)、2060兆シバイヌコイン(SHIB)、360万ポリゴン(MATIC)を保有している。
●ボイジャーの顧客、預金の35%を受け取り
連邦破産裁判所のマイケル・ワイルズ判事は5月、ボイジャーの清算計画案を承認し、同社の顧客への約13億3000万ドル相当の暗号資産の返還と11章下での再建の断念を認めた。
ボイジャーは当時、顧客は預け入れた暗号資産の約35%を回収することになると発表していた。
顧客は、ボイジャーのアプリを通じて暗号資産として出金するか、30日間待って現金で出金するかを選択できる。
顧客資産の35%を分配するこの第1段階を終えた後、ボイジャーは債権者への分配のためにさらなる資産の回収を目指すことになる。
22年にスリー・アローズ・キャピタルが破綻した際、同社はボイジャーに対し約6億6500万ドルの負債を抱えていた。
ボイジャーは何度か資産の売却を試みたが、成功しなかった。
ボイジャーは、14億2000万ドルでFTXに資産を売却しようとしていたが、サム・バンクマンフリード氏が率いる同社が11月に破綻したため、この取引は失敗に終わった。
その後、バイナンスUSが13億ドルでボイジャーの資産の取得を申し出たが、同取引所は4月に取引を中止した。同取引所を率いるチャンポン・ジャオ氏は取引中止の際に「敵対的で不透明な規制環境」を理由として挙げた。
ボイジャーは現在FTXと訴訟中で、この訴訟ではFTXが破産申請前にボイジャーに対して行った4億4500万ドル超の借入金返済の回収を求めている。
このFTXとボイジャーの訴訟の解決は、少なくとも9月以降になる見込みだ。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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