ビットコインの楽観論に陰り、混乱と金利がもたらす課題

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 ビットコイン(BTC)は米国の追加利上げの可能性が高まるなかで市場参加者の楽観的な見方が薄れ、先週にかけて下落した。

 世界最大の資産管理会社であるブラックロックが米国でビットコイン現物ETF(上場投資信託)の上場を申請したというニュースが報じられて以来、ビットコインは概ね上昇トレンドだった。

 申請のニュースが報じられた6月16日から、ビットコインは約18%上昇しているが、過去2週間は1BTC=3万ドルから3万1000ドルの範囲で概ね停滞している。

●マクロ経済が再び焦点に

 しかし、申請のニュースは今や過ぎ去り、トレーダーの焦点はマクロ経済的ニュース、特に米国での追加利上げの見通しに戻っている。

 FRB(米連邦準備制度理事会)の6月の会合において、ジェローム・パウエル議長は今回の利上げサイクルで初めて追加利上げを見送り、金利を据え置くことでFRBは「追加情報とその金融政策への影響を評価」できると述べた。

 そして、ビットコインや他のリスク資産にとっては不幸なことに、先週、米国の時給が予想より上昇したという新たなデータが示され、経済を鎮静化させるためにFRBがさらなる行動を迫られる恐れが高まったという「追加情報」がもたらされた。

●市場は追加利上げを織り込み済み

 ブルームバーグの報道によると、市場は現在、7月のFRB会合での25ベーシスポイントの利上げを完全に織り込んでおり、年末までにさらなる利上げが行われる可能性は40%とされている。

 ミラー・タバックでチーフ・マーケット・ストラテジストを務めるマット・メイリー氏はブルームバーグに対し、「利上げは影響を及ぼしている。買い方は既に、ブラックロックのETF申請での盛り上がりの後ビットコインが上抜けできなかったことに失望している。そのため、最近の金利上昇は買い方の傷口に塩を塗る結果となっている」とコメントした。

 同様に、FRNTフィナンシャルのステファン・ウェレットCEO(最高経営責任者)も、リスク資産は一般的に利上げ時に苦しむもので、高リスク資産とみなされているビットコインはさらに苦しむと指摘した。

 ウェレット氏はブルームバーグに対し、「全体的に資産が値上がりすれば、投機家がリスクカーブの上方に動く動機が弱まるだろう」と語った。

 この全体的に弱気なセンチメントにもかかわらず、ウェレット氏は、ビットコインは他のリスク資産よりも利上げの波を乗り切るのに有利な立場にある可能性があると示唆した。

「とはいえ、ブロックチェーンのデータは、ビットコインの主な投資家が一般的にマクロ要因に影響されにくい長期保有者であることを明確に示している」と同氏は述べた。

 FRBの次の金利発表は、7月26日に予定されている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoins-optimism-fades-as-turmoil-interest-rates-present-challenges.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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