前SEC委員長、ビットコイン現物ETF承認の条件を強調

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 SEC(米証券取引委員会)の前委員長、ジェイ・クレイトン氏が、ビットコイン(BTC)現物市場が先物市場と同様の「有効性」を提供すると示すことができれば、ビットコイン現物のETF(上場投資信託)が承認される可能性は高いと語った。

 クレイトン氏は10日、CNBCの取材に対し、「もし彼ら(申請者)が正しく、現物市場が先物市場と同様の有効性を有しているのであれば、ビットコインETF承認を拒否するのは難しいだろう」と述べた。

 同氏は取材の中で、SEC委員長だったとき自身はビットコイン市場での取引に「極めて懐疑的」だったと付け加える一方、先物ベースの商品が既に存在する今、現物ベースのETFを承認できないとSECが主張するのは難しくなると認めた。

 クレイトン氏はまた、「誰よりも市場を知る機関」が現物ビットコインETFに自身の名を冠したがっていることは、ビットコインの現物市場が発展し成熟したことを意味する可能性が高いと説明した。

 「これは非常に注目に値することだと思う」と同氏は述べた。

●ブラックロック、現物ビットコインETFに新たな楽観論もたらす

 世界最大の資産管理会社であるブラックロックが6月に現物ベースのビットコインETFの上場を申請した後、このETFが米国で承認される可能性に再び大きな注目が集まっている。

 このブラックロックの申請に続き、資産管理大手のウィズダムツリーやインベスコなど、他の複数の企業が同様の申請を行った。

 SECはこれまで、現物ビットコイン市場は規制されておらず市場操作される可能性があるとして、現物ビットコインETF上場をすべて却下してきた。

 同規制当局は代わりに、業界に対し、規制下にある米国の先物取引所であるCMEで取引されているビットコイン先物契約に裏付けられたETFのみを提供するよう告げていた。

 しかし、ETF申請の承認に関するブラックロックのほぼ完ぺきな実績で市場は盛り上がっており、多くの人々がこの件について規制当局がスタンスを変える可能性があると注目している。

 ブルームバーグの過去の報道によると、ブラックロックがこれまで行った576件のETF申請のうち、SECが却下したのは1件だけだという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/former-sec-chairman-highlights-conditions-for-bitcoin-etf-approval-1.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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