米政府が闇サイト「シルクロード」から押収したBTC3億ドル相当を移動
米政府が、闇サイト「シルクロード」から押収したビットコイン(BTC)を移動させたことで、この資産の売却を計画しているのではないかとの憶測を呼んでいる。
ビットコインのブロック・エクスプローラーのデータによると、米司法省は12日、一連の取引で3億ドル相当のビットコインを新たなアドレスに移動した。
この移動は、米司法省が21年に押収した33億6000万ドル相当のビットコインに由来するものである可能性が高い。これは米司法省の過去最大の押収だった。
法執行当局は21年11月、ハッカーのジェームス・チョン氏を逮捕した。チョン氏は、違法なシルクロードのマーケットプレイスからデジタル資産を盗んだことを認めた。
当局は、当時約33億6000万ドルに相当していた5万676ビットコインを押収した。政府はその後、その一部を徐々に売却していた。
3月には、2億1500万ドル相当のビットコインを売却し、さらに11億ドルを処分する意向を表明した。
しかし、米政府は流動性戦略を試しているのかもしれないと推測する人々もいる。
3月7日に行われた一連の取引に関連したあるアカウントは、7月12日の一連の取引とは関連しない3万174.7ビットコインの保有で2億3793万4919ドルの利益を得ているようだ。
しかし、3月7日に米司法省から9825.6ビットコインを受け取った別のアカウントは、それを101個のアカウントに分配している。
このアカウントはその後、599個の他のアカウントと共に、合計で約0.1ビットコインをさらに別のアカウントに送り、その別のアカウントは保有する約51ビットコインを37個のアドレスに分割した。
シルクロードは、ユーザーが匿名で違法物を売買できるオンラインの闇市場だった。
シルクロードは、トーア・ブラウザなどの特殊なソフトウェアを通じてのみアクセスできる匿名ネットワークのダークウェブを通じ、運営されていた。
●盗まれた暗号資産の押収に関する米国の目覚ましい実績
シルクロードから盗まれたビットコインとは別に、米国は他の複数の主要な暗号資産(仮想通貨)盗難に関連した資産の追跡にも成功している。
米政府は22年、暗号資産取引所ビットフィネックスへの16年のハッキングに関連した約36億ドル相当のビットコインを押収・回収した。
シルクロード関連の押収と合わせると、米国政府が保管するビットコインは、ビットコインの総供給量である2100万枚の1%超を占めている。
歴史的に、米司法省が押収したビットコインは投資家に競売されており、この競売自体が市場に大きな影響を与えたことはなかった。
しかし、注目すべきことに、政府はここしばらく大規模なビットコインの競売を行っておらず、次の競売かいつ行われるかは不明となっている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ