ロシアのCBDC「25年に展開」―銀行はデジタルルーブルのローンチを加速させることができるか
ロシア最大の銀行は中央銀行デジタル通貨(CBDC)に協力する意欲を示し、中央銀行は25年までにデジタルルーブルを展開するとロシア人専門家は考えている。
中銀はCBDCの展開を急速に発展させているが、「国民は25年以前に(CBDCに)アクセスすることはない」とDelovoi Peteburgは報じた。
しかし、ロシア政府はこの期日を早めることを望んでいる可能性がある。
同国最大の商業銀行の多くは中銀のすぐに開始する「実世界」のCBDCテストに協力することへの関心を公に表明している。
米国と欧州連合が主導する制裁措置はロシア政府が米ドルで取引することを効果的に阻止している。
そして、これが中銀のCBDCローンチへの試みを加速させ、これっきりドル取引をロシアから一掃することを望んでいる。
中銀は「国境を超えるCBDC」はまだ先だと主張しているが、イランとの取引で利用される可能性があるBRICSステーブルコインと金が支援するトークンは「詳細に」議論されている。
ロシアとイランの暗号資産(仮想通貨)リーダーはここ数カ月で取り組みに対する協力を強化しているようだ。
国が支援するステーブルコイン計画は次のBRICSサミットで再考される可能性があると観測筋は述べた。
サミットは8月22日から24日にヨハネスブルクのサントンで開催される予定だ。
・「25年に展開」されるロシアのCBDC―銀行は速い進展を望んでいるのか?
中国政府と異なり、ロシア政府は最終的にCBDCを「友好国」との海外決済で利用するという見解を繰り返し話している。
そして、ロシアの銀行は参画することに乗り気なようだ。
DOM.RF銀行は「開始の指令が出ればすぐにプロジェクトをローンチする技術的準備ができている」と述べた、と同メディアは伝えた。
一方、ロスバンクは「本物の顧客とパイロット計画に参加する準備ができている」と話した。
そして、アルファ銀行はデジタルルーブル「プロジェクト」の「見通し」に期待していると話した。
別のロシアのメガバンクVTBはコインの試作品を利用する「限定された顧客と従業員」をすでに選び、「フォーカスグループ」がすでに「形成されている」とタス通信は伝えた。
プロムスビアズバンク、シナラ銀行、Delobank、TKB、MTS銀行のような競合銀行も同様の声明を出した。
TKBは独自のテストが「7月末に予定されている」とコメントし、「実世界」のパイロットのローンチが数日後に開始すると示唆した。
先週、ロシアのイーゴリ・クラスノフ検事総長は中国の検事総長を訪問し、CBDC関連の法律制度を整備することが両国の共通の利益となると話した。
これは犯罪者がCBDCを悪用することを阻止する助けとなると同氏は話した。
クラスノフ氏はデジタル人民元について以下のように述べた。
「中国は(部分的に)暗号資産の犯罪の影響から経済を守るために、CBDCを導入した世界初の国のひとつだ」
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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