破綻した暗号資産企業ジェネシスの調停期間終了へ

75397446_s.jpg

 破綻した暗号資産(仮想通貨)貸し手のジェネシス・グローバルと債権者との調停期間は8月16日に終了する予定だが、交渉はまだ不透明であるという。

 ショーン・レーン米破産裁判官の審問で、同社弁護士のショーン・オニール氏は、今後2週間以内に合意に向けて大きな進展がなければ、調停期間は延長されないと述べた。

 「今後2週間以内に基本合意に向けて重要な進展がなければ、調停期間をさらに延長することはないと考えている」とオニール氏は説明した。

 ジェネシスは5月以来、親会社DCG(デジタル・カレンシー・グループ)が支持する再建計画案を作成するため、DCGやジェミニ・トラストなど、主要利害関係者と話し合いを進めてきた。

 ジェネシスの公式無担保債権者委員会はこの計画を拒否したが、ジェネシスや他の主要利害関係者は依然としてこの計画を支持している。

 16日までに合意に達しない場合、ジェネシスは一定の修正を加えつつも、既存の破産計画を続行することになるとオニール氏は述べた。

 この調停は、ジェネシスが破産から脱却するための最終ステップのひとつである。

 「ある時点で、私たちは前進する必要がある」とオニール氏は述べた。

●ジェネシスとFTX、破産紛争の解決に取り組む

 破綻した暗号資産取引所FTXと暗号資産融資企業ジェネシスは最近、破産手続きの中で起きた訴訟問題を解決するための合意に達した。

 この動きは、両社の法律代理人が27日にニューヨーク南部地区破産裁判所に提出した書簡で明らかとなった。

 「両当事者は、文書化を条件として、特にFTXの債務者がこの第11条申請において債務者に対して主張する請求と、FTXの第11条申請においてジェネシスの債務者がFTXの債務者に対して主張する請求を解決する和解について、基本合意に達した」と書簡に記されている。

 ジェネシスはFTXの破綻後、最大の無担保債権者となった。1月に提出された裁判所文書によると、FTXはジェネシスに対して2億2600万ドルの債務を負っていた。

 FTXはまた、ジェネシス・グローバルが同社に対し39億ドルの債務を負っていると主張していたが、これは後に20億ドルに下げられた。

 報じられている通り、バリー・シルバート氏率いる暗号資産コングロマリットのDCGは最近、破綻した同社子会社ジェネシスによる請求の解決に向けて進展があったと発表した。

 DCGは第2四半期の株主通信で、ジェネシス・キャピタルの連邦破産法第11条申請に基づく請求の解決に向け、詳細な交渉を行ったと述べた。

 「DCG主導で進められている数カ月に及ぶ精力的な交渉の結果、ジェネシス・キャピタルの連邦破産法第11条申請に基づく請求の解決に向け、基本合意に近づいている」と書簡は述べている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/mediation-period-for-bankrupt-crypto-firm-genesis-nearing-end-deal-uncertain.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ