バイナンス、エルサルバドル初の認可暗号資産取引所に

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 世界最大の暗号資産(仮想通貨)取引所であるバイナンスは、エルサルバドルで初めて完全に認可された暗号資産取引所となった。

 同社は8日、エルサルバドル中央準備銀行(中央銀行)から(BSP(ビットコイン・サービスプロバイダー・ライセンス)を、エルサルバドル国家デジタル資産委員会から初となるDASP(非暫定デジタル資産・サービスプロバイダー・ライセンス)を取得したと発表した。

 バイナンスは現在、フランス、イタリア、スペイン、スウェーデン、ドバイなど18の市場で承認・登録を受けているが、この新たなライセンスにより、同社は最も多くのライセンスを持つ暗号資産取引所となった。

 バイナンスの中南米責任者であるミン・リン氏は声明で、「バイナンスは暗号資産およびブロックチェーン業界のグローバルスタンダードをサポートするため、世界中の規制当局と協力を続けており、このライセンスを付与されたことを光栄に思う」と述べた。

 リン氏はまた、エルサルバドルにおける暗号資産分野の繁栄を強調し、同国によるブロックチェーン技術の採用は、セキュリティとイノベーションがどのように手を取り合って機能することができるかを示していると述べた。

 21年、エルサルバドルはビットコイン(BTC)を法定通貨として承認した最初の国となったことで歴史に名を残した。
 
 エルサルバドル政府はまた、国と民間団体によるデジタル資産の発行を規制する法律も承認している。

 バイナンスがエルサルバドルで規制ライセンスを取得したことで、エルサルバドルは同社に同様のライセンスを付与している国々と肩を並べることになる。

 一方、エルサルバドルでの新たなライセンス取得が報じられる中で、バイナンスのベンチャーキャピタル部門であるバイナンスラボは暗号資産分野に積極的な投資を続けている。

 バイナンスラボは4日、同社育成プログラムMVBを通じた4件の投資を発表。

 具体的には、ブロックチェーンスケーリングスタートアップのAltLayer、分散型取引所KiloEx、分散型金融融資プラットフォームのKinza、Web3ゲーム会社のSleepless AIに投資を行うとした。

●バイナンス、米国で規制強化に直面

 エルサルバドルで新たなライセンスを取得し、バイナンスラボが新たな投資を発表する一方、その親会社であるバイナンスは現在、規制当局による監視に直面している。

 バイナンスは、米国内外の法執行機関からの注目を集めている。

 6月、SEC(証券取引委員会)はバイナンスと同社CEO(最高経営責任者)を「連邦証券法を明らかに無視している」として提訴し、無登録取引所の運営を含む13件の告発を行った。

 SECは、バイナンスコイン(BNB)やバイナンスUSドル(BUSD)ステーブルコインなど、バイナンスが未登録証券を一般大衆に提供することで法律に違反したと指摘。

 他にも、ブローカーとして登録しなかった、取引所として登録しなかったとして同社を訴えている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/binance-makes-historic-move-as-first-licensed-crypto-exchange-el-salvador.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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