FBI、北朝鮮のハッカー集団が盗んだBTCの売却を模索中と暗号資産企業に注意喚起
FBI(米連邦捜査局)が22日、北朝鮮のハッカーが近く4000万ドル超に相当する盗んだビットコイン(BTC)を売却しようとする可能性がある、と暗号資産(仮想通貨)企業に警告した。
FBIの追跡によると、北朝鮮の有名なハッカー集団であるラザルスとAPT38は、過去24時間で複数の暗号資産強奪に由来する約1580ビットコインを移動し、6つのウォレット・アドレスでそれを保持している。
「民間企業はこれらのアドレスに関連したブロックチェーン・データを精査し、これらのアドレスからの直接、あるいは派生した取引を慎重に防ぐべきだ」
ラザルス・グループは、6月に発生したコインスペードからの暗号資産3700万ドルの盗難、アトミック・ウォレットからの1億ドルの盗難、アルファポからの6000万ドル相当の暗号資産強奪など、複数の有名な暗号資産ハッキングに関係している北朝鮮の脅威アクターだ。
発表された警告によると、ハッキング集団の「トレーダートレイター」が、制裁を受けている北朝鮮に違法な収入をもたらす目的で一連の大規模な暗号資産強奪に関与していることが明らかとなった。トレーダートレイターは、マルウェアの入った暗号資産アプリをダウンロードするよう仕向けているようだ。
「FBIは引き続き、サイバー犯罪や暗号資産盗難を含む、北朝鮮政府に収入をもたらすための同国の不法行為と戦い、それを明らかにする」
ブロックチェーン分析会社のTRMラボは最近のレポートで、北朝鮮のハッカーが過去5年間で推定20億ドル超、23年だけでも2億ドルに相当する暗号資産を盗んだと発表した。
米財務省のOFAC(外国資産管理室)は4月、北朝鮮と繋がりのある複数のアドレスを制裁し、暗号資産取引所のバイナンスが440万ドルの押収でOFACに協力した。
チェイナリシスの調査担当副社長でサイバー金融犯罪専門家のエリン・プランテ氏は、最近の取材の中で、北朝鮮と繋がりのある行為者が「複数のハッキングで推定17億ドル相当の暗号資産を盗んでいる」と述べた。
「北朝鮮政府がこれらの盗まれた資産を核兵器計画の資金源にしていることに、専門家の大半が同意している」
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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