インド中銀、デジタル・ルピー普及促進のために金融機関と協力
RBI(インド準備銀行)が、CBDC(中央銀行デジタル通貨)の普及を目的とした革新的機能の導入で、金融機関と積極的に協力している。ロイターが報じた。
インドにおけるリテール型CBDC取引は現在、1日当たり平均約1万8000件で、23年内に1日当たり100万件というRBIの野心的な目標を大きく下回っている。
●RBI、デジタル・ルピーとUPIの統合を検討
提案されている機能の中で、同行はオフライン時にデジタル・ルピー取引を行える機能も模索している。
RBIはさらに、インドで広く使われているUPI(統合決済インターフェース)とデジタル・ルピーの接続を検討している。
UPIは、銀行口座の詳細を公開せずに多数の銀行間でシームレスな送金を行えるリアルタイム決済システムだ。
協議に参加した銀行家2名が認めた通り、同行はQRコードを通じてUPIとデジタル・ルピーを相互運用可能にするよう銀行に求めている。この相互運用により、既に普及しているUPI QRコードを通じた決済が促進される。
以前報じられた通り、インド最大の公営銀行であるインドステイト銀行は既にデジタル・ルピーとUPIを統合している。
RBIと銀行との協議には、顧客と商人が共にオフラインの状況でデジタル・ルピーを使用可能にする手法も含まれている。
この件に詳しい情報筋によると、RBIは技術的提案を検討しているが、今のところ承認は得られていないという。
●HDFC、オフラインCBDCでIDEMIAと協力
ロイターは、計画を知る内部関係者が明かした話として、民間金融機関最大手のHDFCバンクがテクノロジー企業のIDEMIAと協力し、フィーチャー・フォン用のオフラインCBDC取引を開発していると報じた。
しかし、HDFCはまだこの件を認めていない。
9日から開かれたG20サミットにおいて、インドは外貨をデジタル・ルピーに両替できるようにすることで、外国からの代表団にこのインドのCBDCを披露した。
インドの中央銀行は、23年内にデジタル・ルピー取引を1日当たり100万件に増やすことを目標としている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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