北朝鮮のハッカー集団、4000万ドル以上のBTCを保有か

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 「ラザルスグループ」として知られる北朝鮮のハッキンググループは、4700万ドル以上の暗号資産(仮想通貨)を保有しており、その大部分はビットコイン(BTC)であると報告されている。

 機関投資家向け暗号資産プラットフォームプロバイダー21.coの報告によると、ラザルスグループに関連するウォレットには、約1600BTC、1万810イーサリアム(ETH)、6万4990バイナンスコイン(BNB)が保有されている。

 同報告書作成時点、ラザルスグループのウォレットには合計7500万ドル相当の暗号資産が保有されていた。

 21.coは、米国政府によってラザルスグループのものであると特定された295個のウォレットを追跡するドゥーンアナリティクスの分析結果からデータをまとめている。

 注目すべきは、ラザルスグループが関与したStake.comのハッキング事件直後の9月6日に同グループが保有していた8600万ドルから減少しているということだ。

 9月4日、暗号資産カジノのStake.comは、約4000万ドルのハッキング被害に遭った。

●実際の保有額はもっと高い可能性

 報告された保有資産はかなりの額であるが、21.coは実際の保有額はもっと高い可能性があると考えている。報告された見積額は入手可能な公開情報に基づく「下限の見積もり」と呼ばれるものであるという。

 「公開されている他のハッキングを確認、または知っている場合は、当社がこのデータでその資産を追跡できるよう、ご連絡ください」と同社は報告書に記している。

●暗号資産盗難が多発

 具体的なラザルスグループの活動としては、9月初めに少なくとも2800万ドル相当の暗号資産が流出した暗号資産取引所コインエックスへの攻撃などが挙げられる。

 ラザルスグループが背後にいると疑われている他の大きなハッキング事件としては、スカイメイビスのロビンブリッジからの6億2000万ドルの盗難、ハーモニーのホライズンブリッジからの1億ドルの盗難、アトミックウォレットからの1億ドルの盗難などがある。

 米国政府によると、北朝鮮のミサイル資金の半分はサイバー犯罪と暗号資産盗難によるものである。また、ホワイトハウスの高官によると、北朝鮮などの国が「この分野で非常に創造的である」ということを理解するための取り組みが進められているということだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/data-shows-north-korean-lazarus-group-accumulated-bitcoin-valued-over-40m.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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