韓国最大の携帯電話事業者、Web3体験強化のためAptosなどと提携
韓国大手の携帯電話事業者であるSKテレコムは、Web3ウォレットサービスを強化し、ユーザーにより良い体験を提供するため、アプトス(Aptos)とアトムリグス研究所(Atomrigs Lab)と提携した。
この提携は、Web3環境においてシームレスで安全な体験をユーザーに提供することを目的としており、Tウォレットとして知られるウォレットの機能強化を重点に置いている。
「アプトスとの提携を通じて、SKテレコムはユーザーにシームレスで安全なWeb3体験を提供するために全力で取り組んでいく」と同社はX(旧ツイッター)でコメントした。
●SKテレコム、dAppsやメインネットとの連携を改善へ
SKテレコムはリンクトインの投稿で、今回の三者契約を通じて顧客の望むメインネットやdApps(分散型アプリケーション)との連携を改善したいと述べている。
同社は、アプトスとの統合はEVM(イーサリアム仮想マシン)ではないブロックチェーンとしては初めてであるとし、そのサービスを拡大する意向を強調している。
「アプトスの有能なdAppエコシステムとの連携を通じて、ユーザーに具体的な価値を提供したい」と同社は続けて述べた。
「アプトスが提供する革新的なMoveVMブロックチェーン技術を活用することで、この統合はWeb3のサービスをより多くの人々が利用できるようにする上で大きな前進となる」
アプトスの共同設立者でCTO(最高技術責任者)のエイブリー・チン氏は今回の提携について、MoveVMブロックチェーン技術を通じて新しいクラスのインターネット体験を解き放つことができるとコメント。
同氏はXへの投稿で、「アプトスはこの提携において、秒以下のレイテンシー、高度なスループット、エンタープライズ・グレードのオペレーションといった利点を提供し、堅牢なWeb3エコシステムに貢献することができる」と述べた。
アプトスとの提携に先立ち、SKテレコムは先日、Tウォレットのローンチに向け、クリプトクオントと提携を結んだと発表していた。
ユーザーはTウォレットを使用することで、モバイル端末でブロックチェーン基盤のアプリにアクセスし、トークンを安全に保管することができる。
SKテレコムは8月にも、Web3エコシステムを強化するため、ポリゴンラボと提携していた。
●韓国では暗号資産犯罪が急増
韓国の暗号資産(仮想通貨)産業が勢いを増す中、暗号資産を専門に捜査する韓国の検察部門は、暗号資産犯罪にすでに対応しきれなくなっている。
同部門が捜査を担った最初の事件のひとつは、テラフォームラボとドー・クォンCEOら幹部、そしてテラクラシック(LUNC)に関する捜査だった。
韓国で暗号資産関連事件が急増している理由は、暗号資産詐欺が急増しているためである。
韓国警察は5月、総額3億5000万ドル相当規模の2件の暗号資産詐欺を取り締まった。この事件の被害者数は数百人と想定されている。
最近では、韓国警察は4000人から資金を騙し取ったとされる暗号資産詐欺の中心にあった会社を閉鎖し、25人を逮捕している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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