カストディア銀行、企業向けBTCカストディサービスを開始

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 暗号資産(仮想通貨)に友好的な銀行であるカストディア銀行は、米国の一部の州の顧客を対象としたビットコイン(BTC)カストディプラットフォームを正式に立ち上げたと発表した。

 7日、以前はアバンティ・フィナンシャル・グループとして知られていたカストディア銀行は、受託者、投資アドバイザー、ファンドマネージャー、企業財務担当者などを対象としたビットコインカストディサービス専用プラットフォームを立ち上げたとX(旧ツイッター)で発表した。

 モルガン・スタンレーの元マネージングディレクターであるケイトリン・ロング氏が20年に設立したカストディア銀行は、ワイオミング州シャイアンに拠点を置き、デジタル資産と米ドル決済システムの統合を促進し、デジタル資産のカストディサービスを提供している。

 同行は8月、米国の法人顧客向けサービスを中心に米ドル預金を受け入れる計画を発表。また、ビットコインカストディサービスのローンチも示唆していた。現在のところ、同行はワイオミング州銀行局からビットコインのカストディサービスを提供するための認可を受けている。同プラットフォームは、ビットコインカストディ専用のプラットフォームを通じて分離保管口座を提供し、ビットコインカストディと米ドルサービスを単一の使いやすいプラットフォームに統合することで、業務の簡素化とリスクの最小化を目指している。

 19年に可決されたワイオミング州の暗号資産フレンドリーな法律に基づきカストディア銀行が取得した特別目的委託銀行機関設立許可書により、同行は先駆的な機関のひとつとして位置付けられている。非融資機関として運営するカストディア銀行の主な関心はビットコインカストディである。

 ユーザー満足度とプラットフォームの改善へのコミットメントの一環として、カストディア銀行は、ビットコインカストディプラットフォームの開発おいて貴重なフィードバックを提供した人々に感謝の意を表明した。

 「当社はビットコインカストディプラットフォームを構築したため、ユーザーフィードバックを提供することで協力してくれた人々に感謝している」

●カストディア銀行、規制当局による監視とFRBとの法廷闘争の中で発足

 カストディア銀行は、暗号資産業界で相次いだ不祥事を受け、暗号資産に対する監視と規制の圧力が強まっていた20年に正式に設立された。同行はそうした困難の中で、「地方銀行スタイル」のリスク管理プログラムと、規制を受けた銀行になることへのコミットメントを強調している。

 同行はまた、FRB(米連邦準備理事会)とカンザスシティ連邦準備銀行を相手取り、中央銀行システムへの参加申請の「違法な延期」をめぐる訴訟を進めている。

 FRBは、安全性と健全性に重大な懸念があるとして同行の申請を却下。カンザスシティ連銀もそれに続き、同行のFRBマスター口座の申請を拒否した。

 FRBは23年3月に発表した包括報告書で、カストディア銀行の申請を却下したのは、銀行が暗号資産関連の活動に深く関与していることに関する懸念があるためだと説明している。

 カストディア銀行は23年8月に営業を開始したとしているが、FRBは同行が提案したビジネスモデルの多くを阻止している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/custodia-bank-launches-bitcoin-custody-service-for-businesses.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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