暗号資産マイニングの収益性が急上昇、マイナーの日間収益が記録的な3200万ドルに

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 暗号資産(仮想通貨)マイニング業界で、収益性が急上昇している。マイナーは1日当たり3200万ドルという記録的な収益をあげている。

 コインのマイニングに必要な計算力の尺度であるハッシュレートは過去最高値に達しており、ビットコイン(BTC)を得るための複雑な数学パズルにマイナーがより強力なコンピューターを利用していることが示唆される。

 ロイターの最近の報道によると、マイナーが収益性を改善する方法の1つが、機器のアップグレードでハッシュレート力を高めることだ。

 多くのマイニング企業が、エネルギー価格がより安価で政府が暗号資産により好意的な中米諸国に事業を移している、とこの報道は指摘した。

 デジタル資産に投資しているスイスのクリプトナイト・アセット・マネジメントでポートフォリオ・マネージャーを務めるルドビク・トーマス氏は、「全てのビットコイン・マイナーが危機を脱したかどうかを語るにはまだ早すぎる」と語った。

 「収益性の向上は通常、ネットワークのハッシュレートと難易度の増加につながる」

●暗号資産マイナー、収益性向上のため効率化に取り組む

 マイニングは依然として21年の全盛期ほどの収益性はないが、暗号資産マイニング企業は収益性向上のための効率化に取り組み続けている。

 マイニング・データ・プラットフォームのハッシュレート・インデックスによると、毎秒1ペタハッシュの計算力で1日に得られるマイナーの収益は、11月初頭の70ドルから81ドル超に上昇したが、まだ5月上旬の127ドルを大きく下回っている。

 マイナーの収益増加は、最近ASIC(特定用途向け集積回路)技術が進歩する中で生じている。この進歩によって、暗号資産マイニング企業は環境への影響を減らしつつ効率性を高めることができる。

 ASICマイニング機器の大手メーカーであるアシックランは、マイニング効率の改善で大きく前進した。

 同社の最新モデルであるAR1、AR2、エリートARは、市場トップクラスのハッシュレートと低いエネルギー消費を導入している。

 現在の市況に基づくと、AR1はビットコインで1897ドル、ライトコイン(LTC)で3474ドル、そしてダッシュ(DASH)で3591ドルを稼ぐ能力がある。

 AR2はビットコインで3974ドル、ライトコインで7813ドル、ダッシュで8011ドルを、エリートARはビットコインで8853ドル、ライトコインで1万9700ドル、ダッシュで1万7400ドルを稼ぐことができる。

 一方、現物ETF(上場投資信託)承認への期待から、ここ数週間ビットコインは急騰している。

 同通貨は11日、現物ETF承認の可能性に関する市場の憶測から1BTC=3万7000ドルに上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-mining-profitability-soars-as-miners-rake-in-record-32-million-in-revenue-in-one-month.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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