中国人民銀の元総裁、中国のCBDC開発は「既に軌道に乗り」完成に近づく(再掲)

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 中国の中央銀行である中国人民銀行の元総裁は、同国のCBDC(中央銀行デジタル通貨)が完成に近づいていることに極めて楽観的だ。

 27日に香港で開催された会議において、75歳の中国人エコノミストである周小川氏は、「デジタル人民元」は「既に軌道に乗り」、「最終段階はそれほど遠くない」と語った。

 「中国の小口決済の90%は既にデジタル化されている。残りはわずか10%だ」

 この元総裁による大きな前進の報告の数日前には、中国人民銀が国際デジタル人民元ソリューションに関するホワイトペーパーを公開していた。

 周氏は、HKMA-BISハイレベル・カンファレンスで基調講演を行い、デジタル通貨の重要性を強調した。同氏は、中国が19年にCBDCを開始した後、このプロジェクトでは多くの取引と金額が見られたと述べた。

 同氏は、デジタル通貨の可動性や交換性、そしてデータ保護及びプライバシーの問題を含む、同行が掘り下げる予定の課題を強調した。

 周氏は、中国人民銀総裁として最も長い16年間の在任期間を務めた。特に他の国・地域が金利上昇とインフレ率の高まりに直面している現在、CBDCおよびデジタル通貨に対する同氏の発言は、デジタル決済イノベーションに対する中国のコミットメントを反映するものだ。

 この会議は、HKMA(香港金融管理局)とBIS(国際決済銀行)が主催した。現職の中央銀行総裁、副総裁、そして元総裁20名超がこの会議に出席した。中国人民銀の現総裁である潘功勝氏も、28日に基調講演を行った。

 オーストラリア、スペイン、英国、タイなど、世界中の金融機関の総裁がこの会議に出席した。この会議では、金融安定性、インフレ、労働市場などについて議論された。

 スタンダードチャータード銀行の中国支店は27日、中国のデジタル人民元試験に参加した。同行は、デジタル人民元の相互接続プラットフォームへのアクセスを提供するため、シティ・バンク・クリアリング・サービスと提携したと述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/chinas-cbdc-development-is-already-on-track-and-nearing-completion-ex-pboc-governor.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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