日本のBC企業のソラミツがソロモン諸島中銀とCBDC実証実験で提携

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 ソロモン諸島中央銀行は、日本のブロックチェーン企業ソラミツと提携し、「ボコロキャッシュ」というCBDC(中央銀行デジタル通貨)の概念実証を開始すると発表した。

 ソロモン諸島のマナセ・ソガバレ首相は27日の基調演説で、「包括的で持続可能な開発の起爆剤」としてテクノロジーを活用し、「最終的にこの美しい我が国全体に繁栄を促進すること」を目標に、ソロモン諸国はCBDC計画を始動すると述べた。

 ボコロキャッシュは、ソロモン諸島ドルの1ドルに相当し、国民は首都ホニアラの小売店での取引や個人間送金に利用することができる。

 商業銀行は、クロスボーダー決済・送金のシミュレーションに加え、ホールセール送金のテストも行う。また、利用者は「2段階」の本人確認をすることになるとソラミツは説明している。

 ボコロキャッシュは、ハイパーレジャー・イロハに構築された専用ブロックチェーン上で運用され、ソラミツのパブリックブロックチェーンであるSoraブロックチェーンにも接続している。これにより、利用者はQRコードを使った送金を行ったり、ソラミツが開発したセルフカストディの「Fearless Wallet」を利用できるようになる。

 ボコロキャッシュプロジェクトは11月上旬に開始されたが、正式な発表は同月27日に行われた。ソロモン諸島中央銀行がCBDCを発行するために必要な法律上の手続きである「CBSI改正法2023」は、11月3日に無事成立した。

 ソガバレ首相は、「デジタル通貨を導入することで、我が国は世界的な技術進歩の最前線に立つことになる」と主張。「CBDC実証実験プロジェクトは、デジタル通貨が提供する効率性、透明性、安全性を活用し、未来を取り入れるという私たちのコミットメントを示すものである」と述べた。

 ソロモン諸島は、パプアニューギニアの西に位置する900以上の島々からなり、人口は約70万人である。同国は今、CBDCを検討するという島国の間で拡大しているトレンドに加わる一国となった。パラオ、マーシャル諸島、モーリシャスもCBDCの実験を行ったことがある。東カリブ海諸国は、「DCash」として知られる公式CBDCをすでに導入している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/solomon-islands-and-soramitsu-unveil-partnership-to-launch-cbdc-pilot.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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