ビットコインETF申請各社、SECのコメント受けフォームS-1の修正提出へ

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 現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)の発行企業らは、これまで公表されていなかった手数料体系を明らかにするために修正申請を行い、SEC(米証券取引委員会)はコメントを返した。

 手数料開示を受けSECが迅速に返答を行ったことから、暗号資産(仮想通貨)コミュニティ内では待望のビットコインETF承認が遅れる可能性について憶測が広がっている。

 デジタル商工会議所のペリアン・ボーリングCEO(最高経営責任者)はソーシャルメディアへの投稿で、「現物ビットコインETFに関する最新情報:SECがたった今、提出済のフォームS-1に関して追加のコメントを発表した。これは遅延の兆候である」と述べた。

●ビットコインETF承認延期か?アナリストらは異なる見解示す

 この投稿の閲覧数はすぐに100万件を超え、暗号資産投資家の不安に火をつけた。この憶測に対し、ブルームバーグ・インテリジェンスのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は、SECの承認判断に関する自身の見解を共有した。

 同氏は、「これが必ずしも遅延の兆候であるとは思わない。SECがいかに迅速にこうした状況に対応しているかが分かるというだけだ」と述べた。

 続けて、「午前にSECに書類を送り、同じ日にコメントが返ってくるというのは、ほとんど聞いたことがない。もしSECが延期を望んでいるのなら、今夜コメントを返さなかっただろう」と述べた。

 さらに重要なことは、修正書類はフォームS-1であるため、SECは現物ビットコインETFの申請フォームである19b-4を承認する前にそれを承認する必要はないということだ。

 金融弁護士のスコット・ジョンソン氏は、「S-1は19b-4が承認される際に完成している必要はない。22年の先物ETFを思い出してみるとよい。ハッシュデックスは19b-4が承認されるまでコメントを受け取っていなかった」と説明した。

 「何よりも、この迅速なコメントは、SECが(先物ETFの状況と比べて)迅速な承認とローンチに向けてすべてを進めていることを示している」と同氏は結論付けた。

 フォックス・ビジネスのジャーナリストであるエレノア・テレット氏もまた、情報筋の話として、SECは予定を変更するつもりはないと述べている。「追加のコメントを受け取った数人と話したところだ。彼らは心配しておらず、SECからは計画の変更は聞いていないと話している」と同氏は伝えた。

 「私の感覚では、これはすべてを1月10日までに完了させるためのプロセスの一部に過ぎないと彼らは確信しているようだ」とテレット氏は続けた。

●発行企業、フォームS-1で手数料を公表

 公開されたフォームS-1では、ビットコインETFの手数料は発行企業によって大きく異なっている。ビットワイズは0.24%の手数料で競争力を示しており、ヴァンエックとアーク・インベストはわずかに高い0.25%の手数料を設定している。インベスコは手数料免除を提供しており、最初の6カ月間は0.59%の手数料をゼロに引き下げている。

 グレイスケールは最も高い1.5%と設定。しかし、グレイスケールのGBTC(ビットコイントラスト)は8日に5億ドル近い取引量を記録し、ほとんどのETF商品を上回った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-etf-applicants-to-file-updated-s1-form-after-secs-comments-a-delay-signal.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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