大手資産運用会社、BTC価格の回復とDeFi市場の活動増大を予想

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 暗号資産(仮想通貨)管理会社のが、ビットコイン(BTC)及び暗号資産業界の年間予測を発表し、市場をリードする同通貨のさらに強気な動きを予想した。

 パンテラ・キャピタルは最近の市場レポートの中で、ビットコインの値動きの予想を取り上げた。同社のビットコイン価格予測は、DeFi(分散型金融)、トークン化、ゼロ知識証明におけるイノベーションを含む、暗号資産関連の今後の伸びしろと過去の情報を考慮したものだ。

●パンテラ・キャピタル、ビットコイン価格について強気な予想

 ビットコインは24年、新たな上昇を引き起こす可能性が高い複数の要因によって、23年末にかけての激しい動きを強めると期待されている。

 このレポートによると、ビットコインは23年に返り咲いたという。同通貨の市場シェアは、55%の値下がりを経て、23年1月の38%から同年12月末には約52%に上昇した。

 ビットコイン半減期、SEC(米証券取引委員会)による現物ビットコインETF(上場投資信託)承認、プログラマブル機能の強化などが、24年にビットコインが復活すると期待されている理由だ。

 マイニングの報酬が減少し、同通貨の希少性と需要が増すため、ビットコイン半減期は伝統的に強気トレンドと関連している。

 4月の半減期で、マイニング報酬は現在の6.25ビットコインから3.125ビットコインに減少する。そのため、マイナーは効率性を高め、半減期に先立って重要な資産を取得している。

 クリプトランクが行った調査では、デジタル資産利用者の約79%が価格上昇を期待して半減期について肯定的だった。

 ビットコインは前回の20年の半減期から401%上昇している。利用者らは、ビットコインが史上最高値の1BTC=6万3000ドル越えを記録した21年の強気相場にも言及した。一部の人々によると、半減期は値上がりの唯一の理由ではないものの、影響はあったという。

●機関投資家の需要が後押し

 23年第4四半期は、現物ビットコインETF承認への楽観論が広がり、市場が調整に入る前にはビットコインは4万4000ドル越えに上昇した。

 このETFによって機関投資家が市場に参入する新たなルートが生み出されるため、一部のアナリストは上昇を予想している。さらに、この承認によって同資産への規制強化が進むと期待されている。

 しかし、ビットコインは承認後下落し、記事執筆時点では4万1005ドルで取引されている。それでも、機関投資家からの需要がエクスポージャーと採用の増加に繋がると考える人々は多い。

 パンテラ・キャピタルのレポートによると、ビットコイン・エコシステムでは、レイヤー2ネットワークが、より多くのユースケースでスケーラビリティとスマートコントラクトに対応する予定だ。

 「ビットコイン・エコシステムは、1つないし2つのチューリング完全なスマートコントラクト言語に統合されるべきであり、クラリティなどのビットコイン・ネイティブ言語の拡張や、ラスト、ソリディティなどがその最有力候補だ。ソリディティがイーサリアム(ETH)開発の『標準』とされているように、その言語はビットコイン開発の『標準』になるだろう」

 資産とTVL(トータル・バリュー・ロックド)が増加すると見込まれるビットコインの「DeFiサマー2.0」が予想される一方、BTCオーディナルもその数を増すかもしれない。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/pantera-capital-projects-bitcoin-price-resurgence-and-increased-defi-market-activity.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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