トランプ氏、反CBDCの姿勢強める

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 ドナルド・トランプ前米大統領が、22日夜にニューハンプシャー州で行われた集会で、CBDC(中央銀行デジタル通貨)を「決して認めない」という主張を強めた。

●トランプ氏、CBDC禁止を約束

 トランプ氏は、24年大統領選で同氏を支持している元大統領候補者のビベック・ラマスワミ氏が、CBDC発行を巡る問題について自身に事前に警告したことを称賛した。トランプ氏は聴衆に対し、「CBDCの発行は決して認めない」と語った。ラマスワミ氏は23日、「私はトランプ氏を尊敬しており、正しい意見に耳を傾ける強いリーダーであると信頼している」とXにポストした。トランプ氏は22日夜にラマスワミ氏について、「出馬した時は彼を好きではなかったが、今は好きだ。勝利したのに誰かを好きになれるとは驚きだ」と語った。

●デサンティス氏がトランプ氏を支持

 今回の発言のわずか数日前、ニューハンプシャー州で19日に開かれた集会において、大統領最有力候補者のトランプ氏は、CBDCの発行を認めないことで「政府の圧政から米国民を守る」との意見を初めて表明した。

 一方、トランプ氏の政敵であるフロリダ州知事のロン・デサンティス氏は、ニューハンプシャー州予備選直前の21日に大統領選挙活動を中止した。デサンティス氏はXにポストした動画の中で、今後はトランプ氏を支持することを明らかにした。

 「私は共和党候補者を支持するという誓約書に署名した。その約束を守る」と同氏は述べた。

●トランプ氏が前言を撤回

 現フロリダ州知事のデサンティス氏は、長年にわたり反CBDCの立場をとっている。

 デサンティス氏は23年12月の共和党大統領候補者討論会で、「大統領就任初日にCBDC案を取り上げ、破棄する。初めから廃案となる」と述べた。

 デサンティス氏は23年3月、連邦政府が採用するCBDCを禁止する法案に署名した。

 デサンティス氏は当時、「目が開いていれば誰でも、経済的自立権を行使し、リアルタイムで行っている個々の取引を政府に知られることなく事業を行いたいと考えている米国民にとって、この種の取り決めが意味する危険性を理解できるだろう」と語っていた。

 ラマスワミ氏は23年11月、「中央集権型の金融の代替手段を求める米国民に経済的自由を保証する」3本柱政策を発表していた。

 トランプ氏が過去に反暗号資産(仮想通貨)の立場を取っていたことを考えると、同氏が彼らの意見を採用したようにも見える。

 トランプ氏は19年7月、「私はビットコイン(BTC)やその他の暗号資産を支持していない。それらは通貨ではなく、その価値は極めて不安定で根拠は薄弱だ」と語っていた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/trump-doubles-down-on-cbdc-stance-gives-full-credit-to-ramaswamy.htmえ

This story originally appeared on cryptonews.com.

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