バイナンスとコインベースの法執行機関向けシステムにハッカーが侵入との報道

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 最近のサイバーセキュリティ侵害は、グーグル、メタ、ティックトックなどの有名ハイテク企業や、バイナンスやコインベースなどの大手暗号資産(仮想通貨)取引所の法執行機関向け要求システムを標的にしている。

 インフォスティーラーの報道によると、サイバーセキュリティ脅威の顕著な増加によって、ハッカーは主要なハイテク及び暗号資産企業の法執行機関向け要求システムに侵入するようになったという。「タマガミ」として知られる犯人は、ユーザーデータを得るためこれらのシステムにアクセスしたと伝えられている。

●ブリーチフォーラムの広告でユーザーデータの販売が明らかに

 このハッカーは、ユーザーデータへの不法アクセスから利益を得るため、サイバー犯罪フォーラムであるブリーチフォーラムに広告を掲載した。ブリーチフォーラムは、22年に押収され閉鎖されたレイドフォーラムの後継として登場したプラットフォーラムだ。

 「やぁ、ブリーチフォーラム。私はフェイスブック/インスタグラム(メタ)の法執行機関向け要求システムのアカウントを販売している。フェイスブック、インスタグラム、オキュラスのあらゆるアカウントに緊急データ要求を行い、8時間以内にデータを取得できる」とハッカーは語った。

 「タマガミ」は、このアカウントで利益を得るため、500ドルでの1度限りの要求と、交渉した金額でのアカウントへの完全なアクセスを提供するという2つのオプションを提示した。

 このハッカーは、バイナンス、コインベース、リンクトイン、ディスコード、ティンダー、チェーンリンクから情報を要求できる法執行機関向けシステムであるコデックス・グローバルへのアクセスを取得したと主張する広告も出している。コデックスへのアクセスは、要求1回で300ドル、アカウントは5000ドルの値段がつけられている。

 ハドソン・ロックは以前、マルウェアのインフォスティーラーへの感染で流出した認証情報を用いて、サイバー犯罪者が法執行機関向けシステムに頻繁に侵入していることを突き止めた。この認証情報は通常、不注意にもコンピューターへの侵入を許した職員のものだという。

 ハドソン・ロックは、ハッカーは流出した認証情報を使ってシステムにアクセスしている可能性が高いとした。この主張は、脅威者のサイバー犯罪フォーラムへの投稿履歴によって裏付けられた。この投稿履歴では、インテルXという合法を謳うサービスを悪用するスキルが取り上げられている。

●ハッカー、バイナンスの法執行機関向け要求パネルへのアクセスを1万ドル相当のビットコインで提供

 23年12月にも同様の事件があり、「ミエンブロ」というハッカーが、バイナンスの法執行機関向け要求パネルを1万ドル相当のビットコイン(BTC)で販売するとブリーチフォーラムに投稿した。

 「ミエンブロ」は、このポータルは通常3-7日で要求を処理し、ユーザーに「無制限の要求」を行う能力を提供することを明らかにした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/hacker-reportedly-breaches-law-enforcement-systems-of-binance-coinbase.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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