アップルの「ビジョンプロ」にBC基盤のメタバースゲーム登場(再掲)

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 アップルが発売したヘッドセット「ビジョンプロ」に、BC(ブロックチェーン)関連企業が開発するメタバースアプリが登場する。

 暗号資産(仮想通貨)関連のVR(仮想現実)開発企業であるビクトリアVRは、超リアルなグラフィックで没入型のゲームプレイを提供し、ビジョンプロの高度な技術を補完することを目指す。

 同アプリは、24年第2四半期のリリースを予定している。

 ビクトリアVRのメタバースアプリは、アップルのビジョンプロの機能を誇示しながら、Web3技術の力を実証すると同社は説明している。

 アップルはこの動きを通じて、VRエコシステムに進出し、メタ(旧フェイスブック)のヘッドセット「メタクエスト」の競合としての地位を確立することになる。

●ビクトリアVRのメタバース、VRトークンを使用

 ビクトリアVRのメタバースは、ERC-20規格に基づくイーサリアム(ETH)基盤の暗号資産「VRトークン」を使用している。

 VRトークンをステーキングしているユーザーとアクティブユーザーには報酬が支払われ、ゲーム内資産の販売で得られた収益の半分がこれら参加者に再分配される。

 コインマーケットキャップのデータによると、VRトークンの時価総額は1億300万ドル。価格は過去24時間で60%近く上昇している。

 ビクトリアVRは、すべての参加者がアクセスできる包括的な環境を創造することを目標としている。

 このプロジェクトは、「pay-to-win(支払って勝つ」型ではなく「pay-to-speed(スピードに対して支払われる)」型のアプローチを重視しており、ユーザーはメタバースに参加するだけでVRトークンを獲得できる。

 メタバースへの関心はますます高まっており、テクノロジー企業は同業界での機会を探っている。

 BC技術とVRを組み合わせることで、ビクトリアVRはアップルのビジョンプロでユニークかつ魅力的なメタバース体験を提供しようとしている。

 メタバースが進化し、関心を集め続ける中で、ビクトリアVRのビジョンプロVRメタバースアプリのローンチは、BCとVRの交点において大きな進展となるかもしれない。

●メタのリアリティ・ラボ、46億ドルの損失を計上

 メタバースの開発を中心に行うメタのリアリティ・ラボ部門は、23年第4四半期に46億ドル以上の営業損失を計上した。

 2月1日に発表された第4四半期報告書で、メタはリアリティ・ラボが第4四半期に46億5000万ドルの損失を計上した一方、11億ドル近くの収益を上げたと報告した。

 この営業損失は、メタが20年第4四半期から同部門の財務報告を行うようになって以来、四半期ベースで最大のものとなった。

 23年のリアリティ・ラボの総収益は19億ドル弱となっている。年間収益の半分以上が第4四半期に発生したことになるが、これは主にメタクエスト3の発表によるものだ。

 23年の営業損失総額は161億ドルで、22年から前年比17.5%増となっている。

 メタバースは、ビル・ゲイツ氏などの業界リーダーらが冷ややかな意見を示すなど、テクノロジー業界で活発な議論の的となっている。

 メタバースに対する暗い見通しは何もおかしなものではなく、最近はメタバースの大物支持者らの多くもその野望を撤回している。

 例えば、エンターテイメント大手のディズニーは23年、7000人もの従業員に影響を与える大規模なレイオフの一環としてメタバース部門を廃止すると発表した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/apple-vision-pro-launches-with-blockchain-based-metaverse-game-next-big-thing.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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