サークル、リスク管理の一環としてトロンBCでのUSDCサポート終了

101595161_s.jpg

 ステーブルコイン発行企業のサークルは、リスク管理フレームワークの一環として、トロンブロックチェーンでのUSDコイン(USDC)のサポートを終了すると発表した。

 20日の声明で、同社はトロンでのUSDCサポートを段階的に終了すると述べた。この手続きは25年2月までにわたって行われるとしているが、トロン上でのUSDCの転送と交換は引き続き通常通り可能となっている。

 サークルはXで、「トロンでのUSDCサポートを終了するという決定は、当社全体の事業組織、コンプライアンス、およびその他の機能を含む全社的なアプローチの結果である」と説明した。

 当記事投稿時点、サークルはクリプトニュースの取材に応じてない。

●サークル、25年2月までにUSDCの他BCに転送するよう求める

 サークルは、25年2月まで「サークル・ミント」の顧客がUSDCを代わりのブロックチェーンに転送できるようにすると説明した。顧客は、USDCをトロンから他の互換性のあるブロックチェーンに転送するか、サークルを通じて直接法定通貨に交換するかを選択できる。

 サークル・ミントとは、企業や大口顧客がサークルのステーブルコインであるUSDCとEURコイン(EURC)を鋳造し、交換することができる機能である。

 「これまで通り、USDCは米ドルと1対1で交換可能だ」と同社は述べた。

●サークルとトロン、違法な資金調達疑惑に直面

 この動きの背景には、トロンブロックチェーンがマネーロンダリングへの関与疑惑に直面していることがある。これにより、トロンエコシステム内での不正行為に対する懸念が高まっている。

 これに関連して、非営利団体「キャンペーン・フォー・アカウンタビリティ(説明責任運動)」は11月、エリザベス・ウォーレン上院議員とシェロッド・ブラウン上院議員に書簡を送った。書簡では、サークルがテロ組織への資金供与を促進していると主張し、その証拠としてトロン上での送金を指摘している。

 同団体は、「サークルが最近導入した『クロスチェーン転送プロトコル』は、デジタル資産分野で最も急速に成長している違法金融の手段を促進するために使用される危険性がある」と主張。

 さらに、サークルはトロンやその他オフショアブロックチェーン上でUSDCを提供し続けており、これらのブロックチェーンは違法行為に使用される危険性があるとした。

 サークルはこの疑惑に反論し、違法な資金調達を促進していないと述べた。

 また、12月のロイターの報道はトロンのイメージをさらに複雑にしている。同報道によると、テロリスト集団とされる組織は暗号資産(仮想通貨)送金においてビットコイン(BTC)よりもトロンを選ぶ傾向にあるという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/circle-drops-tron-support-usdc-risk-management.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ