オーストラリアの連邦警察官、捜査中のビットコイン窃盗を否認(再掲)
オーストラリアのサイバー犯罪担当警察官が、メルボルンでのステロイド密売の捜査中に81.616ビットコイン(BTC)を盗んだ罪に問われている。
裁判所文書によると、警察官のウィリアム・ウィートリー氏は、当時約45万ドル相当のビットコインの入ったトレザーのハードウェア・ウォレットを着服したとされている。ウィートリー氏はさらに、犯罪収益の疑いのある財産を取引し、不正な利益を得るために情報を利用したという2件の罪にも問われている。
この容疑者は、当時のオーストラリア法執行公正性委員会によって、22年12月に起訴された。現地報道によると、ウィートリー氏は19年、オペレーション・ビリジアンの一環である強制捜査を支援していた。
オーストラリア・サイバー犯罪捜査班のデオン・アクティピス部長刑事は、この強制捜査では大量の「ステロイド系」薬物が見つかったと述べた。同氏はさらに、トレザーの暗号資産(仮想通貨)ウォレットも発見したと付け加えた。
その3週間後、捜査官らは治安判事からウォレットにアクセスする許可を得た。19年2月14日には、同年1月29日時点でウォレットが空になっていたことが判明した。
さらに、サイバー捜査班はビットコインを追跡し、当時のオーストラリア連邦警察本部に関連のあるIPアドレスを発見した。
「オーストラリア連邦警察に関連するIPアドレスが出てくる正当な職務上の理由は考えられなかった。この暗号資産の移動に警察官が関与している可能性があるという考えに至った」とアクティピス氏は述べた。
オーストラリア法執行公正性委員会は、このウォレットからの流出に関与した疑いのあるサイバー犯罪担当警察官5名の捜査を開始した。捜査官らはその後、19年から22年9月の間におけるウィートリー氏の銀行口座への出金を証拠に、同氏を突き止めた。
●オーストラリア連邦警察官のウィートリー氏は容疑を否認
16日にメルボルン治安裁判所に出廷したウィートリー氏は、全ての容疑を否認した。同氏は、捜査中のトレザーのウォレットからの暗号資産盗難について、無罪を主張した。
同氏は、捜査官として職務上得た情報を自らの利益のために悪用してはいないと述べた。さらに、同氏の弁護士であるルーク・バーカー氏は裁判所に対し、この事件は依頼人に対する「状況証拠的」なものだと語った。
報道によると、同裁判所は3月に次の審問を予定している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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