米国取引時間、ビットコインの月間上昇率23%中12%をけん引

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 主要な暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)は2月に23%超上昇し、21年12月以来初めて1BTC=5万2000ドルを超えた。マトリックスポートのレポートによると、この上昇のうち12%が米国の取引時間中に生じたものだった。

 ビットコインの2月の上昇には、他の地域も大きく貢献した。ビットコインの23%の月間上昇のうち、欧州は7%、アジアは4%を占めたことが、マトリックスポートにより明らかになった。

 SEC(米証券取引委員会)がついに一連の現物ビットコインETF(上場投資信託)を承認し、機関投資家からの多額の流入が開放されたことで、米国取引時間中に取引活動の大部分が生じた。

●投資家はビットコインなどの安全資産に向かう

 アナリストらによると、インフレが続くマクロ経済的状況の中、ポートフォリオ多様化の魅力的な選択肢としてビットコインが注目を集めているという。

 ビットフィネックスでデリバティブ責任者を務めるジャグ・コーナー氏は、24年に予想される様々なマクロ経済的課題によって、ビットコイン、金、銀といった資産の、安全な逃避先としての魅力が高まる可能性があると指摘した。同氏はクリプトニュースに対するメールの中で次のように述べた。

 「インフレ率が世界的に中央銀行の安全圏を上回り続けており、金利上昇の長期化が予想される。こうした状況は、先進国市場における金融政策の早期緩和に対する現在の市場の期待を減退させる可能性が高く、一部の投資家が失望する恐れがある」

 緩やかな収益の伸びや様々な地政学的リスクなどが、株式市場の下落圧力になると予想される、と同氏は付け加えた。

 同氏は上昇が制限される1年になると予想しており、24年の成長はわずかだと見込んでいる。同氏は、S&P500は2-3%の間で緩やかに利益を伸ばし、やや下落傾向になるものの、最終的に4200ドル前後になると予想している。

 4月に予定されているビットコインの半減期も、24年に同通貨の価格を押し上げるポジティブな材料になると考えられている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/us-trading-hours-drive-12-of-bitcoins-23-monthly-gain.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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