DeFi活動が増加する中、イーサリアムの「預かり資産」が500億ドル突破

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 機関投資家の流入で分散型の活動が増加し続ける中、イーサリアム(ETH)ネットワークは過去4カ月間で複数回上昇した。

 DeFi(分散型金融)プロトコル関係のトランザクション数の増加により、多くのプラットフォームでロックされた価値が急増していることが、デファイラマのデータで示された。

 イーサリアムのTVL(トータル・バリュー・ロックド≒預り資産)は513億ドルに達し、プロトコルへの流入は増加している。上位3つのプロトコルは引き続き、リド、メイカー、アイゲンレイヤーで、それぞれのTVLは320億ドル、91億ドル、90億ドルとなっている。

●イーサリアムがDeFiのTVLを支配

 記事執筆時点で、イーサリアムは市場シェアの60.03%を占めており、トロン(TRX)とバイナンス・スマート・チェーンが11.6%と5.5%で続いている。

 イーサリアムは過去7日間で6%成長したが、ビットコイン(BTC)は同じ期間に30%も急増した。これは、DeFi環境の増大の主な理由が市場の拡大であることを示している。

 DeFi活動は23年第4四半期から急増し、大量の流入で市場は弱気相場から抜け出した。22年の弱気相場は主にマクロ経済的要因によるもので、業界の内部崩壊が資産価格の低迷とDeFi取引量の減少につながった。エコシステム全体が落ち込む中、市場をリードするビットコインとイーサリアムでは、取引量の55%が失われた。

 ブラックロックの現物ビットコインETF(上場投資信託)申請を受けた活動の増加と、市場における機関投資家の需要の再来が合わさり、ビットコインは23年12月に1BTC=4万ドルを超えた。

 SEC(米証券取引委員会)が現物ビットコインETFを承認するという期待から、機関投資家向け商品に資金が流入し、AUM(運用資産)は670億ドルを超えた。

 機関投資家の資金が増加する中、投資家は複数のネットワーク上のより多くの商品を通じて利益を得ようとしている。最大のスマートコントラクト・ブロックチェーンとなったイーサリアムは、最近の市場上昇の恩恵を受けている。

●ETFへの期待が投資家を刺激

 ビットコインの成功を受けて現物ETFへの期待が増大する中、機関投資家はイーサリアムにも目を向けている。ビットコインETFには52億ドル超が流入しており、複数のコメンテーターはさらなる増加を予想している。

 これにより、市場で次の暗号資産ETFとして注目されているイーサリアムに対し、主要企業による新たな投資が生じている。23年には、多数のウェルス・マネージャーが、最も成長の可能性が高い資産にイーサリアムを選んだ。

 イーサリアムのステーキング機能と、過小評価されていると当時考えられていたことが、機関投資家によるこの判断に繋がった。

 同様に、コインベースの新たな市場レポートによると、米国でのETF承認の期待を受けて、機関投資家はイーサリアムに関心を示しているという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ethereums-tvl-breaches-50-billion-as-defi-activity-ramps-up.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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