アーク・インベスト、2700万ドル相当のコインベース株を売却

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 キャシー・ウッドCEO(最高経営責任者)率いるアーク・インベストは13日、新たに推定10万6000株のコインベース株を2700万ドル以上相当で売却した。

●アーク・インベスト、大量のコインベース株売却を継続

 今回売却された株式は、アーク・インベーションETF(ARKK)、アーク・フィンテック・イノベーションETF(ARKF)、アーク・ネクスト・ジェネレーション・インターネットETF(ARKW)のものであった。

 アーク・インベストはコインベース株の第2位の保有者であるが、同社は12日にも約6900万ドルでコインベース株を売却している。

●ビットコイン、最近の上昇のなかで史上最高値を更新

 アーク・インベストのコインベース株売却という報道がある中で、ビットコイン(BTC)は1BTC=7万3000ドルを超え、史上最高値を更新した。

 ビットコインは、24年1月に米SEC(証券取引委員会)が十数の現物ビットコインETF(上場投資信託)を承認してから上昇を続けており、その中での史上最高値更新となった。

 ウッド氏は以前、ビットコインについて強気な見方を表明していた。1月、同氏はCBDCのインタビューで、ビットコインが30年までに150万ドル以上に達する可能性があると予測した。

 「この目標は、SECが承認を出す前のもので、それが大きな節目となり、その時期を前倒ししたのだと思う」と同氏は述べた。

 多くの暗号資産(仮想通貨)愛好家は、SECのビットコイン承認は米国におけるビットコイン主流採用の前兆であると考えており、多くの伝統的銀行はこの分野でのビジネスチャンスを模索している。

 ウッド氏は「私たちの目標はそれ以上だ」と述べ、その理由として「機関投資家の参加に対する新たな期待」と「機関投資家に期待する増分価格は実際には2倍以上である」との考えを挙げている。

●SECの現物ビットコイン承認、暗号資産分野での伝統的銀行の役割高める?

 11日、FDIC(米連邦預金保険公社)のトラビス・ヒル副総裁は、SAB121として知られるSECの会計公報を批判した。その理由として、銀行がカストディされたデジタル資産をバランスシートに計上しなければならないとする一方で、デジタル資産エコシステム全体における銀行の役割は事実上制限されているためであると説明している。

 ヒル氏はSECの会計公報について、「この取り扱いは、カストディアンが保管する他のすべての資産に対する会計処理方法とは大きく異なっている。一般的にはバランスシート上に記録されることはなく、カストディアンではなく顧客の財産として扱われる」と述べた。

 同氏はさらに、「バランスシートへの計上は、銀行カストディアンに対してのみ、資本要件、流動性要件、その他プルデンシャル規制のすべてを引き起こすことになる。そうなれば、銀行がこのような活動を行うことはいかなる規模であれ非常に難しくなる」と主張した。

 SAB121を覆す法案が下院金融サービス委員会で可決されたが、同法案は今後下院で採択が行われる予定だ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/cathie-woods-ark-invest-offloads-27-million-worth-of-coin.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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