ＢＣゲーム会社のシークエンスとグーグル・クラウドが提携

　ブロックチェーン基盤のウェブ３ゲーム開発プラットフォームであるシークエンスが、グーグル・クラウドの利用者にウェブ３ゲームのツールとソリューションを提供しようとしている。

　１９日に発表されたグーグル・クラウドとの戦略的提携の中で、シークエンスは、フルスタックのゲーム・ソリューションをグーグル・クラウドの顧客に提供することで、ウェブ３技術の複雑さを取り除くことを目指している。

　グーグル・クラウドでゲーム担当ディレクターを務めるジャック・バサー氏は、「シークエンスは、プレイヤーのための優れたゲームプレイを製作することに集中する自由をゲーム開発者に提供する」と述べた。

　「シークエンスはこの提携を通じ、ウェブ３技術の複雑さを取り除き、開発者とプレイヤーの両者に円滑で快適な体験を保証する」

　シークエンスのゲーム技術プラットフォームは、開発者のアクセス障壁を解消するために構築された、とプレスリリースには記されている。

　シークエンスは２３年、従来のウェブ２やウェブ３ネイティブのゲーム開発者がブロックチェーン基盤の要素を導入できるようにする、シークエンス・ビルダーを立ち上げた。

　グーグル・クラウドの開発者は、今回の提携により、組込みのゲーマー・ウォレットやゲーム内マーケットプレイスを含むシークエンス・ビルダーを円滑に利用できるようになる。

　シークエンスの社長兼ＣＯＯ（最高執行責任者）であるグレッグ・カネッサ氏は、「従来の開発者もウェブ３重視の開発者も、ウェブ３の複雑さを理解する必要なく素晴らしいゲームの製作に集中できるようにすることが、当初からのシークエンスの目標だ。グーグル・クラウドとの提携は、それを前進させるものだ」と述べた。

●ゲーム業界が直面する課題

　ブロックチェーン・ゲーム業界が直面している大きな問題の１つが、ユーザーの定着だ。加えて、ブロックチェーン・ゲームのコンセプトが市場参加者に完全には理解されていないことが、もう１つの課題だ。

　一定のポジティブな認知度やプロジェクトにもかかわらず、この分野にはまだ多数の誤解が存在する。ブロックチェーン・ゲーム協会のレポートでは、その調査結果が共有された。２２年当時、回答者の過半数（６９．５％）が、ブロックチェーン・ゲームに関する最大の誤解は、それが詐欺だというものだと答えた。

　「基盤となるブロックチェーン・インフラの理解と構築が複雑なため、人々に愛される素晴らしいゲームを生み出すクリエイティブなプロセスが循環しなくなっている」とカネッサ氏は付け加えた。これにより、低品質の体験が生じ、ゲーマーがこのコンセプト全体から遠ざかった。

　「ウェブ３の導入は、ゲーム・サーバーのセットアップと比べて難しくないはずだ。グーグル・クラウドの理念は私たちの理念と完全に合致している」

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

This story originally appeared on cryptonews.com.