HSBC、香港で個人投資家向けのゴールドトークンサービス開始
銀行大手のHSBCは、香港の個人投資家がデジタルトークンを通じて実際のゴールド(金)を購入できるサービスを開始した。
HSBCの新たなゴールド投資商品は、同社のオンラインバンキングサービスやアプリを通じて利用可能だ。
HSBCが一般投資家向けにプライベート分散型台帳を利用するのは今回が初めて。ゴールドトークンは同社のデジタル資産プラットフォーム「オリオン」を使って発行される。同プラットフォームは債券などのデジタル資産の発行と保管に利用されている。
HCBCのゴールドトークンの導入は、オリオンプラットフォームでの個人向け商品の開始を意味する。このシステムは実物のゴールドを表すデジタルゴールドを生成し、HSBCのシングルディーラー・プラットフォームを通じて取引を実行する。
●HSBCのオリオンプラットフォーム、個人投資家向けゴールドトークンの導入を促進
HSBCは以前、香港とルクセンブルグでデジタル債券を立ち上げ、ロンドンで機関投資家向けに現物の金をトークン化するためにオリオンを利用した。
HSBCのジェネラルマネージャーであるマギー・ウン氏は声明で、「HSBCのオリオンを利用したゴールドトークンは、SFC(証券先物委員会)の認可を受けた分散型台帳に基づく香港初の個人投資家向け商品である」と述べた。
「私たちは、デジタル資産に対する需要の高まりと、顧客がゴールド投資に慣れ親しんでいることを認識している」と同氏は続けた。
●金融市場におけるトークン化の台頭
トークン化とは、RWA(現実資産)をブロックチェーン上にデジタルで表現することを指す。これらのデジタルトークンは、株式、不動産、あるいは貴金属などの原資産に関連する所有権や価値の検証可能な記録として機能する。
ブロックチェーンでのRWAのデジタルトークン化は、伝統的金融機関の間で人気を集めている。ボストン・コンサルティング・グループは22年後半、トークン化資産の価値が今後10年以内に1600億ドルに達すると予測していた。
この予測は当時、非現実的に思えた人もいるかもしれない。しかし、最近の大手金融機関の動きは、この金融技術の普及拡大と可能性の高まりを示唆している。
23年末までに状況は明らかに変化した。HSBCやドイツ銀行などの大手金融機関は、トークン化資産のカストディサービスを提供する準備を積極的に始めている。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/hsbc-launches-tokenized-gold-retail-investors-hong-kong.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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