米ＳＥＣ（証券取引委員会）は、グレイスケールとビットワイズが提供するビットコイン（ＢＴＣ）ＥＴＦ（上場投資信託）のオプション取引の承認に関する判断を延期した。

　８日にＳＥＣが提出した文書によると、ＳＥＣはグレイスケールとビットワイズのビットコインＥＴＦオプション取引の上場申請について、審査期間を延期することを決定した。

●ＳＥＣ、５月２９日を新たな判断期限に設定

　文書には、「ＳＥＣは、規則変更案を検討するための十分な時間を確保するため、規則変更案について措置を講じる期間をより長く指定することが適切であると判断した」とある。

　同法第１９条ｂの２に基づき、ＳＥＣは２４年５月２９日を申請の承認はたは不承認、あるいは不承認を決定するための手続きを開始する期限としている。

　１月１０日、ＮＹＳＥ（ニューヨーク証券取引所）とナスダックに上場するビットコインＥＴＦの第１陣として、合計１１件のビットコインＥＴＦが承認された。これらの金融商品は新たな投資オプションを提供し、一般市民が暗号資産（仮想通貨）にアクセスしやすくした。

●Ｃｂｏｅとナスダックによる申請を延期

　ＳＥＣは３月にビットコインＥＴＦのオプション取引承認に関する決定を初めて延期した。この延期は、ビットコインを保有するＥＴＦとブラックロックのｉシェアーズビットコイン・トラストに連動するオプションをそれぞれ提供しようとしていたＣｂｏｅ（シカゴ・オプション取引所）とナスダックによる提案に影響を与えた。

　ＳＥＣはこの延期に関する詳細を声明の中で説明しており、その中で暗号資産関連商品の拡大を監督するＳＥＣの慎重なアプローチが示されている。

　これらの提案は、トレーダーが将来の利益を推測したり、潜在的な損失を避けるために利用できるデリバティブの導入を目的としていた。

　投資家はプレミアムを支払うことで他の当事者と契約を結ぶことができる。その当事者が将来の日付を設定し、投資家はその時点の市場価値に関係なく、設定された日付に現物ビットコインＥＴＦなどの特定の資産を所定の価格で購入する権利（義務ではない）を確保することができる。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

https://cryptonews.com/news/us-sec-delays-decision-on-grayscale-bitwise-bitcoin-etf-options.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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