南ア最大の暗号資産取引所VALRがポーランドに進出

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 南アフリカ最大の暗号資産(仮想通貨)取引所であるVALRが、ポーランドで暗号資産サービスを提供する予定であることがわかった。同社は世界中の国・地域での機会を積極的に模索している。

 VALRのファザム・エサニCEO(最高経営責任者)はロイター通信とのインタビューで、世界的な暗号資産大手企業に挑戦することを目指していると語った。

 VALRは、最近南アフリカのFSCA(金融セクター行動監視機構)からライセンスを取得した75の暗号資産サービスプロバイダーのひとつである。

⚫︎VALR、60万人の個人顧客を抱える

 18年に設立されたVALRは、現物取引、マージン取引、無期限先物、ステーキング商品など、幅広い顧客基盤にさまざまなサービスを提供している。

 世界中に60万人以上の個人顧客と1000以上の機関投資家顧客を抱える同社は、主に南アフリカの顧客にサービスを提供しているが、ユーザーの25%は世界各地に分布している。

 VALRは最近、ポーランドで暗号資産サービスを提供する認可を取得した。同社はドバイの規制当局VARA(暗号資産規制局)からも認可を受けている。

 さらに、同社はモーリシャスでもライセンス取得手続きを進めている。

 エサニ氏は、「その目的は、継続的に成長している世界中の顧客に商品とサービスを提供できるようにすることだ」と述べた。

 「(取引高で)アフリカ最大であることに満足しているわけではないため、世界的プレイヤーになることが目的だ」

 同社は海外進出を拡大する一方、ナイジェリア、ケニア、ガーナ、エジプトといったアフリカ諸国を含む国・地域における規制の明確化を積極的に追求している。

 しかし、ナイジェリアでは24年初めに当局が暗号資産取引所に規制を課したため、同国市場は課題に直面している。

 エサニ氏は、ナイジェリアの規制環境が明確になるまで、ナイジェリアに進出しないとの意向を示した。

⚫︎VALR、バイナンスのようなグローバル取引所と競合することを目指す

 バイナンスのような世界的な大手暗号資産取引所と競争するため、VALRは同様の商品とサービスを提供する計画で、将来的には保険などの追加サービスも検討している。

 同社は南アフリカでライセンスを取得しているため、一般的な暗号資産取引およびサービスを提供することができる。

 無期限先物取引などの特殊な商品については、必要なライセンスを保有する他の金融サービスプロバイダーと協力し、VALRは「法律上の代理人」として行動する。

 最近、FSCAが暗号資産のライセンス制度を確立したことで、南アフリカは同分野においてアフリカの先駆的な国のひとつに位置付けられている。

 この制度の一環として、FSCAは今後数週間以内に暗号資産企業に60のライセンスを発行する準備を進めている。ルノ、Zignaly、VALRはすでにライセンスを取得している。

 報じられている通り、暗号資産コミュニティの一部では、近々行われる南アフリカ総選挙が同国のデジタル資産領域の進展を妨げる可能性は低いと考えられている。

 南アフリカは22年に「金融に関する助言及び仲介サービス法」の適用範囲を暗号資産プロバイダーに拡大し、金融商品としてのデジタル資産の規制を可能にした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/south-africas-largest-crypto-exchange-valr-expands-to-poland-eyes-global-growth.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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