フリーランサーの多くが暗号資産やステーブルコインでの収入を好む

96119961_m_normal_none.jpg

 最近の調査で、世界のフリーランサーの93%が収入源に暗号資産(仮想通貨)やステーブルコインを取り入れたいと考えていることが明らかになった。

 ゼロ・ハッシュがライトスパークと協力して行ったこの調査では、米国、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、UAE(アラブ首長国連邦)の2500名のフリーランサーや請負人が回答した。この調査で、従来の決済手段に対する不満が広がっていることが明らかになった。

 フリーランサーの3分の2が、外国為替の問題に苦しんでいると答えた。通貨や為替の違いのために他国のクライアントから仕事を受けることが難しくなっている。

 大多数が、暗号資産で支払を受けることでこの問題を解消できると考えている。これにより、世界中のクライアントと仕事ができるようになる、と同調査は述べた。

●世界のフリーランサー、サブスクリプションの支払に暗号資産を採用

 世界の大部分で、現地通貨よりもステーブルコインでの支払いが好まれている。アルゼンチンやUAEではこの傾向が特に強く、フリーランサーの80%超がステーブルコインを選択している。

 フリーランサーは、サブスクリプションへの暗号資産やステーブルコインの利用にも関心を示している。81%が、ネットフリックス、スポティファイ、エクスプレスVPNなどのサービスへの支払を暗号資産で行うことを好むか、少なくとも選択肢の1つにしたいと回答した。特定の国々ではこの関心がさらに強く、UAE(94%)、アルゼンチン(92%)、メキシコ(89%)、ブラジル(82%)では、暗号資産やステーブルコインでのサブスクリプションに対し特に強い需要があった。

 この需要には2つの主要因がある。1つは利便性であり、32%のフリーランサーが暗号資産を為替の問題を避ける手段とみなしていた。もう1つの要因はセキュリティで、フリーランサーの3分の1近くが、暗号資産は支払を安全に受け取る方法を提供すると考えていた。

●即時収入を求めるフリーランサー、暗号資産に向かう

 新たな方法で支払を受けたいという要求は、フリーランサーが支払の遅さに苦しんでいることに起因している。従来の手法に伴う高い手数料も、フリーランサーを暗号資産に向かわせている。

 この調査ではフリーランサーの半数近くが支払を受けるのに時間がかかりすぎていることが明らかになった。33%が3-5日間待っており、15%がさらに長い時間待っていた。多くのフリーランサーが24時間以内に支払を受けたいと考えており、半数近くが即時支払を望んでいた。

 こうした支払の遅さは、フリーランサーのキャッシュフロー、財務安定性、事業における再投資能力を妨げている。これは、生計を立てる能力も妨げている。その結果、より迅速な取引の可能性がある暗号資産が、魅力的な代替手段になっている。

 このフラストレーションは、机上だけのものではなく、世界のフリーランサーの3分の1以上が、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)、USDコイン(USDC)などの暗号資産で既に支払を受けている。暗号資産が単なる決済の未来ではなく、既に多くのフリーランサーにとって現実のものになっていることは明らかだ。

●海外企業、従業員への支払にUSDコインを採用

 3月の別の調査では、従業員への支払方法として暗号資産、特にUSDコインを提供する海外企業が増加傾向にあることが明らかになった。これは、企業自体はまだ暗号資産をすべての取引で完全に受け入れているわけではなくとも、世界の労働力の中で暗号資産が勢いを増していることを示している。

 「企業は、国際取引を合理化し、為替レートの変動を緩和し、特定の法域における税制を考慮して、国際的な支払を暗号資産で行うことが多い」とこの調査は指摘した。

 これとは対照的に、米国企業はより慎重で、その多くが今のところ暗号資産から距離を置いている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/vast-majority-of-freelancers-prefer-income-in-crypto.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ