ＢＮＢチェーン、２８回目の四半期トークン焼却で１６０万ＢＮＢを焼却

　ＢＮＢ財団が、ＢＮＢチェーン上の２８回目の四半期トークン焼却を完了し、バイナンスコイン（ＢＮＢ）の総供給量をさらに減少させた。

　ＢＮＢチェーンは２２日のブログ記事で、この焼却で計１６４万３６９８．８バイナンスコインが流通から取り除かれたと述べた。

　同プラットフォームは、これらのトークンの焼却時点での概算価値は約９億７１００万ドルだったと付け加えた。

●バイナンスコイン、ＢＮＢチェーンのネイティブ・コインとして機能

　バイナンスコインは、ＢＮＢチェーン・エコシステムのネイティブ・コインとして機能しており、その多角的なウェブ３環境の原動力として重要な役割を果たしている。

　バイナンスコインは、ＢＳＣ（ＢＮＢスマート・チェーン）、ｏｐＢＮＢＬ２、ＢＮＢグリーンフィールド・ブロックチェーン上の取引を促進している。

　また、バイナンスコインにはガバナンス・ユーティリティがあり、保有者はＢＮＢチェーンの分散型オンチェーン・ガバナンスに参加できる。

　バイナンスコインに実装された自動焼却システムは、同トークンの総供給量を１億枚へと徐々に減少させるものだ。

　焼却量は、各四半期中にＢＳＣ上で生成されたブロック数とバイナンスコインの価格に基づいて調整される。

　過去の四半期焼却とは異なり、今回、そして今後の焼却は、進行中のＢＮＢチェーン・フュージョンによって直接ＢＳＣ上で実施される。

　バイナンスコインには四半期焼却に加え、ガス手数料に基づいたリアルタイム焼却メカニズムも実装されている。

　ＢＳＣバリデーターは、各ブロックごとに徴収されるガス手数料の割合を決定し、それはその後一定の割合で焼却される。

　ＢＥＰ９５の導入以降、この仕組みを通じて約２３万４０００枚のバイナンスコインが焼却された。

　ＢＮＢパイオニア焼却プログラムは、利用者が不注意で失ったバイナンスコインやペッグされたトークンを回復する支援を行うという、もう１つの注目すべきイニシアチブだ。

　このプログラムは、四半期トークン焼却を通じてこれらの損失をカバーし、同エコシステム内の利用者にセーフティ・ネットを提供する。

●バイナンスコインの焼却は価格に影響するか？

　ＢＮＢ財団は、総供給量を減らすことで、同トークンの価値を長期的に支えるデフレ・メカニズムを作り出そうとしている。

　経済理論によると、供給量が固定または減少するデフレ通貨は、インフレ資産よりも価値を保ち、あるいは増やす傾向にある。

　バイナンスコインが破棄されると、残りのコインはより希少になり、理論的にはより価値が高くなる。

　このデフレのダイナミクスによって、強化サイクルが開始する可能性がある。価格の上昇がバイナンス・エコシステムでのバイナンスコインの利用増加を促し、需要を高める。

　需要が高まれば、価値の増大によってトークンの価値が証明され、新たな利用者やトレーダーが集まる。これにより、焼却を通じて永久にロックされるコインが増加するため、流通量がさらに減少する。

　しかし、価格上昇は保証されたものではなく、普及度と市況に大きく左右される。

　ミーム・トークンの人気が高まり続ける中、ミームコイン開発者を集めるためにＢＮＢチェーンがミーム・イノベーション・キャンペーンを発表したことには注目すべきだ。

　ＢＮＢチェーンは最近のＸへのポストで、同ネットワーク上でミームコイン・プロジェクトを展開する適格開発者への報酬として最大１００万ドルを用意していることを明らかにした。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

This story originally appeared on cryptonews.com.