カリフォルニア州、アバランチ・ブロックチェーン活用で自動車の所有権移転を効率化
米カリフォリニア州のDMV(自動車局)は、不正行為に対抗し、自動車の所有権移転続きを効率化するため、アバランチ・ブロックチェーンを活用している。
アバランチ・ブロックチェーンと暗号資産(仮想通貨)インフラ企業オックスヘッド・アルファとの協力により、カリフォルニア州DMVは4200万枚の自動車登録証をデジタル化した。共同声明によると、この取り組みの目的はカリフォルニア州のドライバーとDMVのために所有権移転手続きを「近代化」することであるという。
アバランチは映画「ワイルド・スピード」のワンシーンを投稿し、従来2週間かかっていた手続きが数分でできるようになったと説明している。信頼性の高い所有権移転手続きは、電子所有権ソリューションが成功するための主な課題のひとつであった。
「アバランチのL1(レイヤー1)にこれらの所有権を統合することで、完全な透明性とセキュリティの強化を可能にし、車両の所有者はデジタルに所有権利書を追跡し、管理できるようになる」
オックスヘッド・アルファのアンドリュー・スミス社長は、「この取り組みは、さらなる自動化を求める顧客からの継続的な要望の結果である」とコメントした。
「これらのシステムはこれまで、大手の金融機関が利用できるものだったが、一般市民はほとんどアクセスすることができなかった。最終的には、この技術が大規模に機能できるシステム自体に価値移転機能が組み込まれ、他の国・地域が同様のアプローチを実施できるようなると考えている」
●モバイルウォレットで請求可能なデジタル車両所有権
アバラボのジョン・ウー社長は、アバランチで4200万枚の自動車登録書を作成するという最初のステップを成功させた後、「今彼らがやっているのは、スマートフォンにダウンロードできるウォレットを開発することだ」とロイターに語った。
所有者はDMVのモバイルウォレットアプリを使って、自分の車のデジタル所有権を請求することができる。さらに、ブロックチェーンを導入することで、3900万人のカリフォルニア住民が車の所有権利書をデジタルで追跡・管理できるようになる。
車の所有権をデジタル化することで、ブロックチェーンは詐欺に対する抑止力として機能する。早期に警告を発し、消費者の安全性を高めることができるからだ。
億万長者の起業家マーク・キューバン氏は、この取り組みを「暗号資産の驚くべき進歩」と評価した。同氏はSEC(証券取引委員会)のゲイリー・ゲンスラー委員長を非難し、ゲンスラー委員長が州を訴えない限り、この取り組みは成功するだろうと述べた。
「もちろん、ゲンスラー氏が州を訴えなければだ。なぜなら、各車両の所有権を表すトークンの価値は、それを促進する州の努力に基づいて上下するためだ」
ブロックチェーン上のデジタル自動車所有権は、ブロックチェーンソリューションを政府事業に統合するというカリフォルニア州のニューサム知事のビジョンに沿うものである。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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