イタリア人の暗号資産投資、わずか2年で2倍以上に増加
イタリアの金融規制当局Consobが30日に発表したデータによると、暗号資産(仮想通貨)を所有するイタリア人の数は大幅に増加しており、22年から24年までのわずか2年間で2倍以上に急増している。
しかし、この人気の高まりは必ずしもデジタル資産に対する理解の高まりを示すものではない。
24年初めに2000人以上の投資家を対象に実施された調査によると、イタリア人投資家の大半はインターネットを主な投資の情報源としている。
テレビが大きな差をつけ2位、ソーシャルメディアと金融プラットフォームが同率3位となった。一方、印刷物やオンライン新聞は、金融機関からの情報よりも人気があった。
●金融意思決定者の大半は50歳以上の男性、Consobのデータが指摘
さらにConsobは、若年層、女性、低所得者、金融知識の乏しい人々にとって、ソーシャルメディアはより重要な金融情報源であると指摘している。しかし、初期段階の分析には影響するものの、最終的な投資決定への影響はわずかであるようで、ソーシャルメディアのアドバイスに頼っているのは回答者のわずか3%にとどまった。
この調査では、一般的に家庭で金融意思決定をしているのは最も収入の多い人で、家計の管理も行っていることがわかった。その78%が男性で、平均年齢は51歳だった。
ほとんどの投資家は資産拡大よりも資産保持を優先しており、81%が投資の保持に重点を置いているのに対し、55%は富の増加を求めていた。
●イタリア中銀、新たな暗号資産ガイドラインでEUのMiCA施行へ
イタリアは暗号資産市場の監視を強化するための措置を講じている。同国は6月、市場操作に対する高額な罰金刑を含む厳格な規制を導入する計画を発表した。
さらに、イタリア中央銀行は、24年後半に施行されるEU(欧州連合)のMiCA(暗号資産市場規制)を実施するためのガイドラインも策定している。
最近新たに発行された法令は、暗号資産に関連するリスクを軽減するための厳格な措置を導入している。インサイダー取引、市場操作、機密情報の不正公開などの違反行為に対して、5400ドルから540万ドルまでの高額な罰則を科している。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/crypto-investment-italy-europe-two-years-consob-regulator-data.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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