24年上半期に37件の暗号資産ETF及びETPが上場:ETFGIデータ

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 調査会社のETFGIによると、24年上半期に世界中で新たに上場された商品は計877件で、暗号資産(仮想通貨)ETF(上場投資信託)及びETP(上場投資商品)は37件だった。

 この37件の暗号資産ETF及びETPは、デジタル資産への投資と関心が増大していることを示している。この新規上場の急増は新たな記録を打ち立て、過去最高だった21年の同じ期間のETF新規上場808件を上回った。

 閉鎖された数を考慮に入れると、24年上半期の純増は624件で、同期間に253件のETFが閉鎖された、とETFGIは指摘した。

 多くの暗号資産商品は、投資家が原資産を直接保有することなくデジタル通貨へのエクスポージャーを得られるようにし、暗号資産市場に参加する簡便で規制を受けた手段を提供するものだ。

●米国市場が新規上場(及び閉鎖)数でトップに

 SEC(米証券取引委員会)は1月、一連の現物ビットコイン(BTC)ETFをついに承認した。7月には現物イーサリアム(ETH)ETFも承認された。

 ブラックロックが、新規上場で引き続き市場を支配している。同社は44件の新商品を上場し、AUM(運用資産)で世界最大のETF運用会社となっている。最新の数値では、同社は23年12月31日時点で、世界中のETF投資商品で3.5兆ドルを運用している。

 米国が297件の新商品でトップになり、アジア太平洋地域(除く日本)がわずかに少ない281件、そして欧州が147件だった。米国では閉鎖数も最も多く、91件のETFが閉鎖された。これに対し、アジア太平洋地域は55件、欧州は53件だった。

 ETFやETPへの市場の関心の違いやグローバルな展開を反映して、新規上場の分布は地域間で異なっている。新規上場に貢献した提供会社は計219社だった。これは、ETF市場における競争の激化を示している。

 ETFとETPは世界35カ所の取引所で入手可能で、様々な戦略や資産クラスを投資家に提供している。182件の閉鎖は、29カ所の取引所における73社の提供会社と関連していた。これは、これらの商品が値踏みされ続けていることを示している。

 新規ETF及びETPには、様々な投資戦略が含まれていることがデータから示されている。355件がアクティブ・ファンドで、296件が株価指数を追跡し、92件が債券指数に追随している。

 ETFGIは、熟練の運用と戦略的資産配分を通じて市場ベンチマークを上回ることを投資家が求めているため、特にアクティブ・ファンドが勢いを得ていると伝えた。

 24年上半期に37件の暗号資産ETF及びETPが新たに上場されたことは、多様化する投資ポートフォリオの一部として暗号資産が増々受け入れられていることを示している。これらの商品には、機関投資家と個人投資家の両者から、大きな関心が寄せられている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/37-new-crypto-etfs-and-etps-listed-in-first-half-of-2024-etfgi-data.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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