DeFiの「目覚め」か?アクティブローンが22年初頭水準の133億ドルに急増
DeFi(分散型金融)が復活の兆しを見せている。アクティブローンやTVL(総ロック価値)などの主要指標が23年の最低値から大幅な伸びを示している。
暗号資産(仮想通貨)分析プラットフォームのトークン・ターミナルはXへの投稿で、アクティブローンが約133億ドルに増加し、22年初頭ぶりの以来の水準に達したと指摘した。
DeFiレンディングは、投資家が保有する暗号資産を貸し出し、利子を得るというもの。これはDeFiへの参加度と市場全体の健全性を評価する上で極めて重要な指標である。
●22年の暴落後、DeFiのアクティブローンが減少
21年の暗号資産強気相場で、DeFiのアクティブローンは222億ドルのピークに達した。当時、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)はそれぞれ6万9000ドルと4800ドルに迫っていた。
しかし、22年3月には約100億ドルに減少し、23年1月には31億ドルにまで落ち込んだ。
トークン・ターミナルが指摘するように、このDeFiレンディングの回復は、強気相場の先行指標とされるレバレッジの増加を意味するという。
23年に最低値を記録して以来、DeFiレンディングは大幅に回復し、アクティブローンは133億ドルに増加した。
DeFiのTVLも23年は大きく減少し、21年11月のピーク時の1800億ドルから23年10月には約370億ドルに減少した。
しかし、DeFiLlamaによると、その後この分野は約160%回復し、現在のTVLは約965億ドルとなっている。
さらに、DeFiのTVLは24年上半期に倍増し、6月には1090億ドルに達した。
TVLで首位に立っているのは流動性ステーキングプロトコルLidoで、オンチェーンで387億ドルをロックしている。
ステーキング・エコシステムのEigenLayerとAaveプロトコルが僅差で続き、それぞれ110億ドル以上をロックしている。
ハンブル・ファーマー・アカデミーの創設者であるタイキ・マエダ氏は、4年以上の低迷を経て「DeFiルネッサンス」に近づいているかもしれないとコメントした。
同氏は特にDeFiレンディングプレットフォームのAaveに言及し、ネイティブステーブルコインのゴー(GHO)の供給が増加していることと、Aave DAOがコスト削減と新たな収益源の導入に取り組んでいることから、「アウトパフォームする可能性がある」と予想している。
●DeFiトークンは依然として弱気相場に
このポジティブな傾向にもかわらず、DeFi関連トークンの大半は依然として弱気相場にある。
コインゲッコーによると、DeFi資産の時価総額のシェアはわずか3.4%だ。
Aave、カーブ・ファイナンス(CRV)、ユニスワップといった有名DeFiプラットフォームのネイティブトークンは、史上最高値から80%以上下落している。暗号資産市場全体では、21年のピークから22%の下落にとどまっている。
一方で、米国では現物イーサリアムETF(上場投資信託)がローンチし、22億ドルの資金流入を記録している。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/defi-active-loans-surge-to-13-3-billion.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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