ブラックロックのビットコインETF、グレイスケールを上回り世界最大のビットコインETFに
ブラックロックのIBIT(iシェアーズ・ビットコイン・トラスト)が、24年初頭に米国で上場してから計200億ドル近くを集め、世界最大のビットコイン(BTC)ファンドとしてトップに立った。
ホドル15キャピタルがまとめたデータによると、同ETF(上場投資信託)は28日時点で196億8000万ドル相当のビットコインを保有しており、GBTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)の196億5000万ドルを上回った。
フィデリティ・インベストメンツが、111億ドルで第3位となっている。
ブラックロックやフィデリティのビットコインETFは、1月11日にグレースケールのETFへの転換と同時に開始した9つのファンドの一部だ。
この現物ビットコインETF承認は、暗号資産(仮想通貨)業界にとって大きな節目になった。投資家がビットコインによりアクセスしやすくなり、同通貨は3月には1BTC=7万3798ドルの史上最高値に上昇した。
●ブラックロックのETF、引き続き最大の流入
IBITはその立ち上げ以来、計165億ドルという最大の流入を集めている。一方、グレースケールのファンドからは同じ期間に177億ドルの流出となった。
高い手数料と裁定取引者の撤退が、恐らくはグレースケールからの流出の一因となっている。
注目すべきことに、3月の規制当局への提出書類によると、グレースケールは主力ファンドのコピーを立ち上げる意向で、これはより手数料が安い商品になる見込みだ。
SEC(米証券取引委員会)は、グレースケールによる訴訟における23年の逆転判決の後、1月に米国初の現物ビットコインETFを承認した。
グレースケールは元々、13年にGBTCを作成し、この種の最大の商品として広く知られていた。
しかし、クローズド・エンド型商品は純資産価値から大きく乖離することが多く、グレースケールは額面での取引を保証するためにETFへの転換を進めていた。
●史上最も成功したファンドとしてのビットコインETF
現在計585億ドルの資産を有するこれらのビットコイン・ファンドは、最も成功した新カテゴリのETFの1つとして認められている。
しかし、変動性の高いデジタル資産は、ETFという仕組みの中でも普及に適さない可能性があるとの批判も存在する。
シンガポールや中国などの一部の国々は、投資家の暗号資産へのアクセスを制限したり禁止したりしている。
世界で2番目に大きな資産運用会社であるバンガード・グループは1月、暗号資産関連商品を提供する計画はないと語った。
ETF導入を一因として、ビットコイン価格は23年初頭から4倍になっており、22年の強い弱気相場から力強い回復をみせている。
SECは20日、時価総額第2位の暗号資産であるイーサリアム(ETH)のETFを許可する意欲を示した。
SECは、現物イーサリアムETF発行のためのヴァンエック、ブラックロック、フィデリティ、グレースケール、フランクリン・テンプルトン、アーク21シェアーズ、インベスコ・ギャラクシー、そしてビットワイズの19b-4申請を23日に正式に承認した。
注目すべきことに、複数のETF発行者が最終修正からステーキングを削除した。
既報のとおり、分析会社のカイコは、グレースケールの現物イーサリアムETFは1日当たり平均1億1000万ドル前後の大幅な流出に見舞われる可能性があると述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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